第三百十七日 沢渡 梢の「月」の句

 2年前のこと。詩人の父・沢渡恒(さわたり・ひさし)さんと詩人の母・坂窗江(さか・まどえ)さんを両親に持つ沢渡梢さんから、私は、300通のラブレターの束と、両親の詩集と、若くして亡くなられた父・沢渡恒の戦後の小説を見せて...

第三百三夜 高浜虚子の「花芒」の句

 取手市の利根川は、広い河川敷が緑地運動公園となっていて、どんど焼き、凧揚げ大会、花火大会など様々な行事が行われる。東京から越してきた当初は、なにもかも珍しくて、情報が入るや、犬の散歩も兼ねて、どんな行事も見に出かけた。...

第三百夜 百万本清の「秋暑し」の句

 百万本と石寒太さんとの出会いは、石寒太主宰の結社「炎環」が生まれる前からの、思い出してみれば、出版の仕事を通じて知り合った長い付き合いである。  当時は、会えば酒席となり、話は延々と弾み、出版の企画が生まれ、俳句の企画...