千夜千句

第三十八夜 中学校3年 志賀高原での初スキー

 西戸山第2中学校を卒業した春、私は、小 ...

第千夜 深見けん二の『もみの木』より

 ブログ「千夜千句」の第千夜は、私の俳句 ...

第九百九十九夜 百万本清の「蓮」の句  

 「千夜千句」も、あと2夜となった。俳句 ...

第九百九十八夜 遠山博文「桐の花」の句  

 遠山さんは、夫にとっては長崎で知り合っ ...

第九百九十七夜 松平知代の「冬椿」の句

 毎日のようにブログ「千夜千句」を綴って ...

第九百九十六夜 星川和子の「蕗の薹」の句 

 星川和子さんは、平成17年(2005) ...

第九百九十五夜 片山丹波の「冬天」の句

 片山丹波さんは、前回の第九百九十四夜で ...

第九百九十四夜 片山和子の「万花」の句

 今日ご紹介するのは、杉並区の八成小学校 ...

第九百九十三夜 緒方輝の「夕焼」の句 

 ブログ「千夜千句」は、日々、昔を思いな ...

第九百九十二夜 勝又洋子の「蓮根掘」の句

 茨城県はレンコンが全国一位という産地で ...

第九百九十一夜 高浜虚子の「葡萄」の句

 いよいよあと10日で千夜となる。あと1 ...

第九百九十夜 和田耕三郎の「無花果」の句

 ケーキ好きな娘は、守谷市のケーキ屋さん ...

第九百八十九夜 木代ほろしの「体育の日」の句

 一昨夜は10月8日で見事な十三夜の月を ...

第九百八十八夜 高浜虚子の「芋虫」の句

 小学校では夏休みの宿題は、問題集を一冊 ...

第九百八十七夜 中村汀女の「もろこし」の句

 夫が畑作りに夢中になっていた頃、通り道 ...

第九百八十六夜 加藤楸邨の「すいつちよ」の句

 晴れた日の秋の夜空は、虫と蟬たちの賑や ...

第九百八十五夜 正岡子規の「柿」の句

 小学校時代に住んでいた杉並区下井草の家 ...

第九百八十四夜 高浜虚子の「秋風」の句

 長崎市の松山公園の向かい側にある私立活 ...

第九百八十二夜 山口青邨の「秋の声」の句

 1938年9月28日、豪華客船クイーン ...

第九百八十三夜 高浜虚子の「秋の風」の句

 今年の9月は、2つの「国葬」があった。 ...

第九百八十一夜 小林一茶の「白露」の句

   まんじゅしゃげ       斎藤茂 ...

第九百八十夜 坂巻純子の「烏瓜の花」の句

 烏瓜の花をじっくりと観ることができたの ...

第九百七十九夜 高田風人子の「虫の宿」の句

 9月19日は敬老の日であった。敬老日の ...

第九百七十八夜 清崎敏郎の「露草」の句

 昨夜の8時からの実況中継では、ウェスト ...

第九百七十七夜 中原道夫の「台風の目」の句

 そういえば、このところ大きな台風は守谷 ...

第九百七十六夜 檜紀代の「向日葵」の句

 父が庭に植えていた「ひまわり」は、大き ...

第九百七十五夜 深見けん二の「曼珠沙華」の句

 丁度一年前の第六百七十一夜の「千夜千句 ...

第九百七十四夜 高浜虚子の「爽やか」の句

 9月14日は、漫画家の赤塚不二夫が生ま ...

第九百七十三夜 高浜虚子の「野菊」の句

 今宵は、「菊」の作品を見てみよう。 ■ ...

第九百七十二夜 星野麥丘人の「秋場所」の句

 9月11日から「大相撲九月場所」が始ま ...

第九百七十一夜 芥川我鬼の「菊人形」の句

 練馬区石神井公園駅を降りて10分ほどで ...

第九百七十夜 山田皓人の「林檎」の句

 第九百六十八夜の、大学Ⅰ年の音声学(フ ...

第九百六十九夜 中村草田男の「撫子」の句

 7月ぐらいから、川原などに咲いているの ...

第九百六十八夜 中村草田男の「林檎」の句

 大学Ⅰ年の音声学(フォネティックス)の ...

第九百六十七夜 正岡子規の「虫の声」の句

 毎日の犬のノエルの夜の散歩は私の担当で ...

第九百六十六夜 伊丹啓子の「芋嵐」の句

 伊丹啓子さんから、2022年8月22日 ...

第九百六十四夜 能村登四郎の「秋の夜」の句

 歳時記を見ると、「秋の夜」と「夜の秋」 ...

第九百六十三夜 あらきみほの「赤とんぼ」の句

 このところ赤とんぼを見ていないように思 ...

第九百六十二夜 藤後左右の「夏やすみ」の句

 夏休みの終わりに近づくと、小学生だった ...

第九百六十一夜 草間時彦の「花火」の句

 昨夜の8月27日、全国花火競技大会「大 ...

第九百六十夜 石崎めぐみさんの「流れ星」の句

 流星とか流星群とか、興味をもって夜の高 ...

第九百五十九夜 赤星水竹居の「水引」の句

 夫の父の後妻となった母は、長崎県島原市 ...

第九百五十八夜 高浜虚子の「稲妻の尾」の句

 「千夜千句」に到達するまで、あと40日 ...

第九百五十七夜 角川源義の「秋の濤」の句

 犬連れでよくドライブしたのは、黒ラブ1 ...

第九百五十六夜 正岡子規の「八月」の句

 八月の夏で思い出すことといったら、夫が ...

第九百五十五夜 角川春樹の「秋扇」の句

 「千夜千句」も第九百五十五夜となった。 ...

第九百五十四夜 あらきみほの「門火」の句

 お盆は終わったが、わが家の仏壇では、1 ...

第九百五十三夜 松本たかしの「月見草」の句

 初めての地である茨城県取手市に転居して ...

第九百五十二夜 高浜虚子の「霊迎(たまむかえ)」の句

 今日はお盆の中日。わが家の生身魂である ...

第九百五十一夜 正岡子規の「生身魂」の句

 8月13日の今朝のこと。目覚めるとまず ...

第九百五十夜 中村汀女の「木の実」の句

 蛇沼公園は、名前だけ聞くと「本当に蛇が ...

第九百四十九夜 深見けん二の「朝顔」の句

     一輪の朝顔     岡倉覚三 ...

第九百四十八夜 あらきみほの「花野風」の句

 私が俳句という文芸に興味をもって俳句に ...

第九百四十三 井上哲王の「小判草」の句

 私の父は、雑草の花が好きで、同じ雑草が ...

第九百四十七夜 正岡子規の「秋に入る」の句

 今日8月7日は2022年の立秋。毎年の ...

第九百四十六夜 西東三鬼の「広島」の句

 今日は広島忌。1945年8月6日を『広 ...

第九百四十五夜 山口梅太郎の「五月」の句

 7月の中頃、山口梅太郎さんから、俳人協 ...

第九百四十四夜 山尾玉緒さんの「炎昼」の句

 昨日も今日も最高気温が39℃を超えて、 ...

第九百四十二夜 富安風生の「蟻地獄」の句

 ブログ「千夜千句」は、千夜かけて、昔の ...

第九百四十一夜 相生垣瓜人の「風死す」の句

    風死す  『気象歳時記』平沼洋司 ...

第九百四十夜 夏石番矢の「百合」の句

 茨城県守谷市に住む私が、大きなスーパー ...

第九百三十九夜 高浜虚子の「明易や」の句

 今朝、吉川一平さんから、十年ぶりに夫婦 ...

第九百三十八夜 草間時彦の「青唐辛子」の句

 次の季題を何にしようかと考えていたら、 ...

第九百三十七夜 あらきみほの「雲の峰」の句

 今宵は、作りたてであるが、2日ほど悩み ...

第九百三十六夜 山口青邨の「中尊寺」の句

 一昨日の7月22日に、中尊寺へ日帰りの ...

第九百三十五夜 あらきみほの「蓮開花」の句

 平成11年7月17日の朝、電話が鳴った ...

第九百三十四夜 津田清子の「雲の峰」の句

 これまでの77年近く生きてきた中で、す ...

第九百三十二夜 石田波郷の「栗の花」の句

 昨日の続きになるが、ひこばえ幼稚園の庭 ...

第九百三十一夜 中村草田男の「玉虫」の句

 私が6歳の頃、この杉並区に家を建てて葛 ...

第九百三十夜 浦部熾の「トマト」の句

 近年のわが家で食べるトマトは、夫の畑で ...

第九百二十九夜 小3 羽根田幸治くんの「汗」の句

 高校時代のこと、体育館には各学年、各ク ...

第九百二十八夜 脇祥一の「梅雨の森」の句

 出版社蝸牛社をやっていたころ、気象予報 ...

第九百二十七夜 上野泰の「金魚」の句

 『虚子俳話』の目次の一番最初は、「俳句 ...

第九百二十六夜 波多野爽波の「金魚玉」の句

 今宵は、波多野爽波の作品を見てみよう。 ...

第九百二十五夜 清崎敏郎の「滝」の句

 今宵は、夏の季題「滝」の句を紹介させて ...

第九百二十四夜 佐藤念腹の「雷」の句

 今日は、守谷市を北上し、つくば市をさら ...

第九百二十三夜 山田弘子の「毛虫」の句

 大きな毛虫を見て、「キャーッ!」と言わ ...

第九百二十二夜 前田普羅の「螢」の句

 歌人窪田空穂に次の螢の1首がある。   ...

第九百二十一夜 今井千鶴子の「泥鰌鍋」の句

 鰻は大好物だが、私は、泥鰌は大の苦手で ...

第九百二十夜 芥川龍之介の「青蛙」の句

 梅雨の最中であろうかと予定を立てて、季 ...

第九百十九夜 深見けん二の「蟻」の句 

 今宵は、深見けん二先生の主宰誌「花鳥来 ...

第九百十八夜 斎藤俳小星の「雹(ひょう)」の句

 すごい雹だったなあ、と思い出す雹に、私 ...

第九百十七夜 正岡子規の「薪能」の句

 高浜虚子の句を思い出している。     ...

第九百十六夜 正岡子規の「六月」の句

 今年の梅雨入りは、6月6日に梅雨入りし ...

第九百十五夜 中村草田男の「香水」の句

 2022年6月28日の今日、守谷市の最 ...

第九百十四夜 高浜虚子の「向日葵」の句

 昨夜は、茨城県南の守谷市でも最高気温3 ...

第九百十三夜 高浜虚子の「かたつぶり」の句

  舞へ舞へかたつぶり     作者不詳 ...

第九百十二夜 寺田寅彦の「昼顔」の句 

 映画『昼顔』の主役を若い頃に演じたカト ...

第九百十一夜 高浜虚子の「ほとゝぎす」の句

 畑仕事が好きな夫が、この地に越してきて ...

第九百十夜 山田凡二の「夏至」の句

 2022年6月21日の今日は夏至である ...

第九百九夜 景山筍吉の「露涼し」の句

 早朝の散歩で気づいたのが、広い空地に茂 ...

第九百八夜 赤坂誠治くんの「父の日」の句

 今日は6月の第3日曜日の「父の日」であ ...

第九百七夜 小川みゆきの「茅花ながし」の句

 今朝は、四時半には目覚めてしまった。散 ...

第九百六夜 杉田久女の「紫陽花」の句

 数日前から仏壇の横には、なんとも柔らか ...

第九百五夜 富安風生の「蚊帳吊草」の句

 お母さん業は、二人の子育てと、二頭の黒 ...

第九百四夜 小圷健水の「夏の蝶」の句

 「夏の蝶」の代表は大型の揚羽蝶で10種 ...

第九百三夜 高浜虚子の「胡瓜」の句

 夫の畑では、今「胡瓜」が毎日のように穫 ...

第九百二夜 池内友次郎の「梅雨の月」の句

 昨夜、梅雨の月が満月のように見えた。昼 ...

第九百一夜 小宮和子さんの「桑の実」の句

 久しぶりに「千夜千句」を4日間、休ませ ...

第九百夜 松尾芭蕉の「夏草」の句

 今宵は、「千夜千句」の第九百夜である。 ...

第八百九十九夜 あらきみほの「睡蓮」の句

 睡蓮があったかしらと確かめたくて、守谷 ...

(no title)

 睡蓮があったかしらと確かめたくて、守谷 ...

第八百九十八夜 武蔵野探勝のこと

 今宵は、武蔵野探勝について書いてみよう ...

第八百九十七日 倉田紘文の「秋の灯」の句 

 倉田紘文の世界  倉田紘文は大分県生ま ...

第八百九十六夜 横山房子の「迎火」の句

第八百九十六夜 横山房子の「迎火」の句 ...

第八百九十五夜 川端茅舎の「朴散華」の句

 私の住んでいる守谷市守谷駅の、つくばエ ...

第八百九十四夜 小川芋銭の「五月雨」の句

 今宵は、茨城県牛久市生まれの、画家であ ...

第八百九十三夜 佐藤うた子の「草引く」の句

 もう70年近く前、小学校の低学年であっ ...

第八百九十二夜 高橋悦男の「老鶯」の句 

 ブログ「千夜千句」第八百九十七夜では、 ...

第八百九十一夜 与謝蕪村の「花いばら」の句

 小学校に入るほんのすこし前、わが家は、 ...

第八百九十夜 川端茅舎の「どくだみ」の句

 わが家の庭の隅にも十薬の花が咲いていた ...

第八百八十九夜 深見けん二の「立葵」の句

 大腿骨頸部骨折から、もう2年半が過ぎよ ...

第八百八十八夜 山口青邨の「きらら=紙魚」の句

 「紙魚」とは、シミ目シミ科の昆虫の総称 ...

第八百八十七夜 高浜虚子の「髪洗ふ」の句

 わが家の玄関の大きな鉢に、ガーベラが咲 ...

第八百八十六夜 深見けん二の「ででむし」の句

「蝸牛」「カタツムリ」は、子どもの頃から ...

第八百八十五夜 山口青邨の「矢車草」の句

 わが家から少し坂を下ると、関東地方の茨 ...

第八百八十四夜 稲垣きくのの「百合」の句

 中尊寺に向かう7月、夜明け前に練馬の家 ...

第八百八十三夜 深見けん二の「青田」の句

 5月14日、北茨城の五浦の六角堂を見に ...

第八百八十二夜 京極杞陽の「蜘蛛」の句

 「もののあはれ」といふ言葉は人の生老病 ...

第八百八十一夜 高浜虚子の「蜘蛛」の句

 わが家を出るとすぐの曲がり角に大きなレ ...

第八百八十夜 石橋秀野の「卯の花腐し」の句

 卯の花は、ユキノシタ科の落葉低木。5枚 ...

第八百七十九夜 あらきみほの「卯波光」の句

 昨日の土曜日、もう一度見ておきたいと願 ...

第八百七十八夜 鈴木真砂女の「卯波」の句

  戦争の真のおそろしさ    長島伸一 ...

第八百七十七夜 渡辺水巴の「月の牡丹」の句  

 東京から茨城県へ移転してきてから、県内 ...

第八百七十六夜 深見けん二の「坂」の句

  別の地平線     萩原朔太郎  坂 ...

第八百七十五夜 相島虚吼の「麦笛」の句

 毎年5月10日~16日は愛鳥週間である ...

第八百七十三夜 木附沢麦青の「母の日」の句

 平成17年8月20日、母が亡くなって1 ...

第八百七十四夜 長谷川素逝の「麦の月夜」の句  

 守谷市のわが家の住むあたりも畑が広がっ ...

第八百七十二夜 京極杞陽の「杜若」の句

 「杜若」も「燕子花」も、かきつばた、と ...

第八百七十一夜 石田波郷の「初鰹」の句 

 初夏と言えば、鰹のたたきが食べたくなる ...

第八百七十夜 中村汀女の「幟」の句

  火を盗め     なだいなだ  パパ ...

第八百六十九夜 山口青邨の「リラの花」の句

 現在の家に越してきたとき、玄関わきのス ...

第八百六十八夜 あらきみほの「銀杏の花」の句

 わが家の裏には、取手駅から常総市への入 ...

 第八百六十七夜 山岸竜治の「クローバー」の句

 「クローバー」をよくよく眺めたのは、茨 ...

第八百六十六夜 安住敦の「春深し」の句

 今日から5月。4月よりもわくわくするの ...

第八百六十五夜 清水哲男の「春の嵐」の句

 昨日は、久しぶりの雨風の強い夜となった ...

第八百六十四夜 永田耕衣の「春の暮」の句 

  誰彼時     晩春の今頃は暑くもな ...

第八百六十三夜 宇咲冬男の「春暁」の句

 昨日の朝はよく晴れていた。明日は「春暁 ...

第八百六十二夜 深見けん二の「春の宵」の句

 早起きをした今朝の散歩は、50メートル ...

第八百六十一夜 相生垣瓜人の「春筍」の句

 牛久沼の丘の上に、画家の小川芋銭が建て ...

第八百六十夜 中村草田男の「春陰」の句

 今宵は、もう一句「春愁」と「春陰」の作 ...

第八百五十九夜 中原道夫の「春愁」の句

 花が咲き、鳥が鳴き、風が光る。暖かくの ...

第八百五十八夜 上ノ畑楠窓の「春日」の句

  外人に話した     四季の風物を讃 ...

第八百五十七夜 浦部熾の「白鳥帰る」の句

 わが家から車で30分ほど西へゆくと菅生 ...

第八百五十六夜 あらきみほの「夜桜能」の句

 一番最初に薪能を観たのは、平成6年、靖 ...

第八百五十五夜 飯田龍太の「蘇芳の花」句

 紫荊、花蘇芳という漢字の「はなずおう」 ...

第八百五十四夜 小野華泉の「浅蜊掘り」の句

 4月17日の未明は、春満月であった。い ...

第八百五十三夜 上村占魚の「蟻かなし」の句 

 春になり春の気配を感じた動物たちは、今 ...

第八百五十二夜 あらきみほの「朧」の句

 あらきみほの第2句集をどの時期で出そう ...

第八百五十一夜 石田勝彦の「朧」の句

 朝方は小雨が降っていたが、犬のノエルの ...

第八百五十夜 富安風生の「朧月」の句

 春は水蒸気が多いので、朧で春の月もぼん ...

第八百四十九夜 深見けん二の「朧」の句

 平成11年12月、わが家は東京と練馬区 ...

第八百四十八夜 山口青邨の「春陰」の句

 三番目のヒヤリは、どれにしようか? 小 ...

第八百四十七夜 加藤楸邨の「木の芽」の句

 子どもが小さい頃、子ども連れで友人宅を ...

第八百四十六夜 高野富士子の「木の芽」の句

 大学卒業後、東京で出合った現在の夫の郷 ...

第八百四十五夜 夏目漱石の「菫(すみれ)」の句

 早春のまだ寒い頃の雑木林や山道や畦道の ...

第八百四十四夜 吉井素子の「入学」の句

 70年も昔の小学校時代の春休のこととい ...

第八百四十三夜 平井照敏の「雲雀」の句 

 東京から年末の12月に転居したわが家は ...

第八百四十二夜 春休みのお知らせ

 昨日、第八百四十一夜を終えました。ここ ...

第八百四十一夜 高浜虚子の「金の眠り」の句

  眠りの誘ひ              ...

第八百四十夜 上野泰の「春眠」の句

 昨日の陽気に、娘は、物言わぬ犬と目を合 ...

第八百三十九夜 深見けん二の「初蝶」の句

 「てふてふひらひらいらかをこえた」とい ...

第八百三十八夜 椎名彰の「花粉症」の句

 つい3年前までは、マスクをする時は風邪 ...

第八百三十六夜  日野草城の「初花」の句

 昨日は春分の日。この春分の日を「お中日 ...

3月21日 第八百三十五夜 三嶋八千穂の「つくしんぼ」

 私が小学校一年生になる年に、わが家は、 ...

第八百三十四夜 高浜虚子の「辛夷(こぶし)」の句

 辛夷(コブシ)の花が満開になった。私の ...

第八百二十三夜 服部嵐雪の「むめ一輪」の句

 いつもスーパーへ行くときでも、車で行っ ...

第八百三十二夜 深見けん二の「紅梅」の句

 3月11日に、「3・11」「東日本大震 ...

第八百三十一夜 中村汀女の「蕗の薹」の句

 蕗の薹のことを書くのは、昨年の2月24 ...

第八百三十夜 有馬朗人の「霾れり」の句

 3月9日に動物病院に2度目の腸閉塞で入 ...

第八百二十九夜 高安永柏さんの「流氷」の句

 このところ、ウクライナとロシアとが戦闘 ...

第八百二十八夜 山口誓子の「流氷」の句

 山口誓子は、明治34年(1901)京都 ...

第八百二十七夜 高浜虚子の「落椿」の句

 平成19年の春号は、10句の投句は椿の ...

第八百二十六夜 森玲子の「蟻穴を出づ」の句

 私たちの師の深見けん二先生の誕生日は、 ...

第八百二十五夜 水原秋桜子の「雛」の句

 昨日は、3月3日の「雛祭」であった。し ...

第八百二十四夜 稲畑汀子の「三月」の句

 「ホトトギス」名誉主宰であった稲畑汀子 ...

第八百二十三夜 中村草田男の「春の闇」の句

   三叉土筆       野口雨情   ...

第八百二十二夜 深見けん二の『夕東風』の句

 昨日の2月27日は、ワクチン接種の3回 ...

第八百二十一夜 深見けん二の「掃苔」の句

 俳人協会から刊行された『深見けん二集』 ...

第八百二十夜 高浜虚子の「ものの芽」の句

 天皇誕生日の2月23日は休日。よく晴れ ...

第八百十九夜 坂本宮尾の「畑打」の句

 江戸前期の俳諧流派で、松永貞徳によって ...

第八百十八夜 後藤比奈夫の「白魚」の句

 今宵は、「白魚」を書くつもりで調べはじ ...

第八百十七夜 鈴木鷹夫の「春耕」の句

 立春から数えて15日目ごろの昨日の2月 ...

第八百十六夜 小林一茶の「冴返る」の句

 昨夜から決めてあった季語「冴返る」「凍 ...

第八百十五夜 吉田小幸の「春の風邪」の句

 もしかしたら、2月3日の昼食後の、あの ...

第八百十四夜 山口誓子の「春の星」の句

 ここ数日、満月に近い月が夜空を照らして ...

第八百十三夜 深見けん二の「薄氷」の句

 今日のオリンピックは、テレビで女子のス ...

第八百十二夜 山田弘子の「早春」の句

 北京オリンピックに夢中になっている。い ...

第八百十一夜 武原はんの「春の雪」の句

 今朝、小学校以来の長い友人和子さんから ...

第八百十夜 高野素十の「麦踏」の句

 私の住む茨城県守谷市から筑波山を右手に ...

第八百九夜 高橋笛美の「クロッカス」の句

 つくば市から学園東大通りを北上した天久 ...

第八〇八夜 平間真木子の「絵踏」の句

第八〇八夜 平間真木子の「絵踏」の句  ...

第八百七夜 上田五千石の「春浅し」の句

 ジャズムーブが起きたのは、アメリカでは ...

第八百六夜 山口誓子の「春の七曜」の句

  春が来た  春が来た 春が来た どこ ...

第八百五夜 大石悦子の「節分会」の句

 平成9年2月2日、私の父が亡くなった。 ...

第八百四夜 深見けん二の「セーター」の句

 編物が好きなのか、毛糸が好きなのか、高 ...

第八百三夜 秋元不死男の「枯木」の句

 大学時代の森教授のアドグルの旅行で思い ...

第八百二夜 深見けん二の「冬泉」の句

 深見けん二先生の結社「花鳥来」の例会は ...

第八百一夜 岡部六弥太の「樹氷」の句

 長野県の諏訪湖畔にある「北澤美術館」は ...

第八百夜 富安風生の「冬濤」の句 

 1986年1月28日、初の民間人宇宙飛 ...

第七百九十九夜 野見山朱鳥の「霜柱」の句

   霜柱                ...

第七百九十八夜 深見けん二の「紅梅」の句

  法隆寺              細 ...

第七百九十七夜 小川双々子の「嚔(くさめ)」の句 2

  自信を持たう      高浜虚子  ...

第七百九十六夜 正木浩一の「嚔」の句 1 

   間              高浜 ...

第七百九十五夜 朔多恭の「久女忌」の句 3 

 3章 杉田久女の病名を探る    今、 ...

第七百九十四夜 黛まどかの「久女忌」の句 2

第七百九十四夜 黛まどかの「久女忌」の句 ...

第七百九十三夜 石昌子の「久女の忌」の句 1  

 今日、1月21日は杉田久女の忌日である ...

第七百九十二夜 鈴木榮子の「白兎」の句

  華岡青洲の妻          有吉 ...

第七百九十一夜 久保田万太郎の「初場所」の句

  双葉山の連勝ストップ         ...

第七百九十夜 宮下翆舟の「ちやんちやんこ」の句

   明るい心をもつ     佐伯泉澄 ...

第七百八十九夜 西山東渓の「淑気」の句

 「淑気」といえば、俳句をする者にとって ...

第七百七十八夜 星野立子の「小正月」の句

 1月15日の今日は、「小正月」又は「女 ...

第七百七十七夜 河東碧梧桐の「冬薔薇」の句

 2018年の11月の初めのこと。車から ...

第七百七十六夜 高浜虚子の「凍蝶」の句

 茨城県取手市に住んでいたのは、古いマン ...

第七百七十五夜 百合山羽公の「冬雲」の句

 今日は1月12日。つくば山を右手に眺め ...

第七百七十四夜 中川宋淵の「寒の入」の句

2022年の寒の入りは1月5日で、この日 ...

第七百七十三夜 猿山木魂の「成人の日」の句

 成人の日は、1948年公布・施行の祝日 ...

第七百七十二夜 矢島渚男の「水仙」の句

 4年間住んでいた長崎市から夫とともに東 ...

第七百七十一夜 高浜虚子の「人日」の句

 今朝は、5時前にはぱっちり目覚めてしま ...

第七百七十夜 正岡子規の「雪」の句

 昼食を終えて、テレビの前でうとうとして ...

第七百六十九夜 高浜虚子の「加留多」の句

  単純化、具象化    比較的単純化の ...

第七百六十八夜 堀内薫の「初日記」の句

 元日には、皆様に新年のご挨拶も申し上げ ...

第七百六十七夜 鷹羽狩行の「初夢」の句

 1月3日。「箱根駅伝」の2日目の今日は ...

第七百六十六夜 横山節子の「箱根駅伝」の句

 今日は、2022年(令和4)1月2日、 ...

第七百六十五夜 今井千鶴子の「元旦」の句

 2022年1月1日、元旦である。昨日の ...

第七百六十四夜 久保田万太郎の「年守る」の句

    梟の大旅行       林芙美子 ...

第七百六十三夜 田中ひろしの「冬銀河」の句

  風立ちぬ          堀 辰雄 ...

第七百六十二夜 山口誓子の「寒星」の句 

    夫との別れ            ...

第七百六十一夜 戸川稲村の「アイスホッケー」の句

 来むといふも来ぬあるを   来じといふ ...

第七百六十夜 橋本夢道の「クリスマス」の句

  クリスマス       ニューヨーク ...

第七百五十九夜 佐伯敬統の「雪合戦」の句

   シュールカとニュールカ       ...

第七百五十八夜 桂信子の「冬至」の句

  良い句を書き写す       深見け ...

第七百五十七夜 正岡子規の「湯婆」の句

 今宵は、宮坂静生著『子規秀句考-鑑賞と ...

第七百五十六夜 西島麦南の「煮凝り」の句

  しっと                ...

第七百五十五夜 橋本多佳子の「橇」の句 

   雪後          梶井基次郎 ...

第七百五十四夜 中村吉右衛門の「かす汁」の句

  切字の切れ味        高浜虚子 ...

第七百五十三夜 富安風生の「竈猫」の句

  能面 野口米次郎    「あなたが橋 ...

第七百五十二夜 細川加賀の「山眠る」の句

   伝統俳句(再び)        高 ...

第七百五十一夜 高橋すゝむの「冬木立」の句

    リア王         シェーク ...

第七百五十夜 富安風生の「冬菫}の句

 今日は、旧暦元禄15年12月14日夜に ...

第七百四十九夜 篠原鳳作の「おでん」の句

   闇鍋         内藤鳴雪   ...

第七百四十八夜 木村真由美の「サンタクロース」の句

    もみの木     アンデルセン ...

第七百四十七夜 京極杞陽の「炉辺」の句

   ノーベルの遺言        石田 ...

第七百四十六夜 上田五千石の「冬の星」の句

 一昨日と昨日は、冬の雨がかなり強く降っ ...

第七百四十五夜 篠原梵の「冬の雨」の句

 今日、真珠湾攻撃のあった日である。   ...

第七百四十四夜 石塚友二の「十二月」の句

 1年の最後の月の呼び名には、十二月、極 ...

第七百四十三夜 深見けん二の「寒し」の句

   聖ニコラウスの日        植 ...

第七百四十二夜 野沢節子の「落葉(からまつ散る)」の句

   管絃祭          竹西寛子 ...

第七百四十一夜 進藤草雨の「息白し」の句

  大正時代の子どもみたい     ノン ...

第七百四十夜 下村槐太の「大根焚」の句

   悟浄出世           中島 ...

 第七百三十九夜 高浜虚子の「冬日」の句

 『虚子五句集』には、季題「冬日」は27 ...

第七百三十八夜 山口青邨の「冬紅葉」の句

  冬が来た    高村光太郎 きつぱり ...

第七百三十七夜 志解井司の「ふところ手(懐手)」の句

   「人間」になることのむずかしさ   ...

第七百三十六夜 山口誓子の「木枯」の句

 わが街の守谷市のラクウショウの道もここ ...

第七百三十五夜 高浜虚子の「竜の玉」の句

 幼稚園とは楽しいところだ。1年を通して ...

第七百三十四夜 鎌倉佐弓の「枯芒」の句

 枯芒を見て、「あっ、いつも揺れていた芒 ...

第七百三十三夜 高浜虚子の「焚火」の句

 焚火の楽しかった思い出は、小学校時代に ...

第七百三十二夜 種子島七海の「銀杏落葉」の句

 今朝、ふれあい道路を守谷市から東側の取 ...

第七百三十一夜 高浜虚子の「月の江口」の句

   文化勲章拝受祝賀会祝宴      ...

第七百三十夜 三橋鷹女の「木の葉髪」の句

 「老い」と言えば、高浜虚子の6女であり ...

第七百二十九夜 山口青邨の「山茶花」の句

   草枕         夏目漱石   ...

第七百二十八夜 高浜虚子の「大根」の句

 今宵は、「大根」の作品をみてみよう。 ...

第七百二十七夜 皆吉爽雨の「返り花」の句

 今日の皆既月食のことは、守谷市の「ちい ...

第七百二十六夜 高浜虚子の「鴨」の句

 昨日は、つくば市でアメリカフウの紅葉を ...

第七百二十五夜 深見けん二の「小春日」の句

 朝の犬の散歩で、東の空の暁光を眺めなが ...

第七百二十四夜 大橋桜坡子の「七五三」の句

 蝸牛社の企画した出版物の中でも、編集者 ...

第七百二十三夜 正岡子規の「小夜時雨」の句

    「弓町より」        石川 ...

第七百二十二夜 高浜虚子の「時雨」の句

 今日は11月12日(陰暦10月12日) ...

第七百二十一夜 瀧井孝作の「柿落葉」の句

   石          堀口大學   ...

第七百二十夜 高野素十の「柊の花)の句

   「落葉ごっこ」           ...

第七百十九夜 西山小鼓子の「ふくろふ」の句

 今宵は、「梟」の作品を見てみよう。 ■ ...

第七百十八夜 小杉余子の「落葉」の句         

    最後の一葉            ...

第七百十七夜 安倍正三の「立冬」の句

    障子の影             ...

第七百十六夜 三橋鷹女の「夕紅葉」の句

   第16代大統領       リンカ ...

第七百十五夜 石橋秀野の「ゆく秋」の句

 宮沢賢治作『注文の多い料理店』の「注文 ...

第七百十四夜 森下愛子の「秋灯下」の句

 今宵は、「秋灯」の句を紹介しよう。 ■ ...

第七百十三夜 高浜虚子の「文化の日」の句

 今宵は、「文化の日」「文化祭」「明治節 ...

第七百十二夜 川端茅舎の「銀杏黄葉」の句

   俳句らしき格調に誇りを持て     ...

第七百十一夜 安住敦の「燕帰る」の句

   燕と王子 オスカー・ワイルド  そ ...

第七百十夜 中村草田男の「林檎受く」の句

    木の葉のあてっこ         ...

第七百九夜 高浜虚子の「秋深み」の句

 そろそろ今年の紅葉狩の計画を立てようと ...

第七百八夜 加藤楸邨の「渡り鳥」の句

  酒友酒癖     今 日出海  カラ ...

第七百七夜 稲畑汀子の「鶴」の句

   夕鶴         木下順二   ...

第七百六夜 中村汀女の「木の実」の句

  秋の瞳       八木重吉     ...

第七百五夜 井沢正江の「草の絮」の句

   大切な人の死            ...

第七百四夜 深見けん二の「天高し」の句

 深見けん二先生の第10句集『もみの木』 ...

第七百三夜 皆吉爽雨の「十三夜」の句 

 丸々一週間のお休みをさせて頂いた。その ...

第七百二夜 休み

 七百一夜を終えました。ここで、4、5日 ...

第七百一夜 正岡子規の「葡萄」の句

 牛久沼から国道6号線を北上して、牛久駅 ...

第七百夜 正岡子規の「小夜時雨」の句

 正岡子規が亡くなったのは、明治35年9 ...

第六百九十八夜 杉田久女の「菊枕」の句

   木犀の香         薄田泣菫 ...

第六百九十九夜 正岡子規の「柿二つ」の句

 今日と明日の2日続けて、正岡子規のこと ...

第六百九十七夜 後藤比奈夫の「時鳥草(ほととぎす)」の句

 昨日からわが家では、大きなガラスの器に ...

第六百九十六夜 平畑静塔の「藁塚」の句

   森の中に入る         江崎 ...

第六百九十五夜 芥川龍之介の「水洟」の句

 鼻の俳句を考えてみたいと思ったのは、美 ...

第六百九十四夜 石寒太の「桃ひらく」の句

 今日もまだ目が痛い。これぐらい目を使っ ...

第六百九十三夜 中村汀女の「木犀」の句

 茨城県守谷市の守谷駅近くの、国道294 ...

第六百九十二夜 長谷川登美の「ステッキ」の句

   ステッキと文士       永井龍 ...

第六百九十一夜 水原秋桜子の「啄木鳥」の句

    秋と散歩       萩原朔太郎 ...

第六百九十夜 中田剛の「さくら咲く」の句

 10月4日、このところ目の疲れからか、 ...

第六百八十九夜 草間時彦の「茨の実」の句

 今日は飯田蛇笏の忌日である。第五夜で〈 ...

第六百八十八夜 三谷昭の「檸檬(レモン)」の句

   レモンの冷たさ        梶井 ...

第六百八十七夜 深見けん二の「星祭る」の句

 深見けん二先生が令和3年9月15日の夜 ...

第六百八十六夜 糸山由紀子の「花すすき」の句

 茨城県に住みはじめたのが23年前であろ ...

第六百八十五夜 草間時彦の「百日草」の句

 牛久沼の高台にある小川芋銭の雲魚亭に行 ...

第六百八十四夜 能村研三の「秋雲」の句

    まっすぐに行く          ...

第六百八十三夜 高浜虚子の「萩」の句

 水戸の偕楽園の萩まつりは、今年も昨年に ...

第六百八十一夜 角川源義の「秋の海」の句

    捕まえられそうだった夢    フ ...

第六百八十夜 遠藤寛子の「コスモス」の句

 私の住む守谷市と取手市の境にある利根川 ...

第六百七十九夜 高浜虚子の「秋の風」の句

 今日は秋の彼岸の中日の秋分の日。昼夜が ...

第六百七十八夜 加藤知世子の「水澄む」の句

 9月20日の敬老の日、つくば植物園に出 ...

第六百七十七夜 飯田龍太の「満月」の句

 今日も秋晴の美しい1日となり、楽しみに ...

第六百七十六夜 沢木欣一の「天の川」の句

 見事に晴れ渡った1日であった。敬老の日 ...

第六百七十五夜 小野靖彦の「月」の句

 今日は、別のテーブルの上いっぱいに「千 ...

第六百七十四夜 大石雄鬼の「炬燵」の句

 大石雄鬼(おおいし・ゆうき)さんにお会 ...

第六百七十三夜 深見けん二の「春満月」の句

 「花鳥来」主宰の深見けん二先生が、9月 ...

第六百七十二夜 高田風人子の「秋」の句

 高田風人子(たかだ・ふうじんし)さんは ...

第六百七十一夜 深見けん二の「曼珠沙華」の句

 昨日、道端で曼珠沙華を見かけていた。今 ...

第六百七十夜 山口青邨の「さわやかに」の句

 漫画家赤塚不二夫の「ボクの居候文化論」 ...

第六百六十九夜 鍵和田秞子の「秋茄子」の句

 夫の趣味から始まった畑では、今、秋茄子 ...

第六百六十八夜 長谷川かな女の「けら鳴く」の句

 今日は、青森県出身の板画家。版画でなく ...

第六百六十七夜 阿波野青畝の「蓑虫」の句

 蓑虫(ミノムシ)は、チョウ目・ミノガ科 ...

第六百六十六夜 深見けん二の「虫の世界」の句

    虫しぐれ        清少納言 ...

第六百六十五夜 山口青邨の「菊咲けり」の句 

 今日は、陰暦9月9日の重陽の節句である ...

第六百六十四夜 正岡子規の「露ちる」の句

 今年は、お盆の頃の猛暑が過ぎるや、雨の ...

第六百六十三夜 川端茅舎の「金剛の露」の句

 俳句を楽しんでいた父が生きていて、よく ...

第六百六十二夜 佐藤和夫の「竹の春」の句

 今日は、国民栄誉賞の日。日本の内閣総理 ...

第六百六十一夜 西東三鬼の「石榴」の句

 小石川植物園で石榴の可憐な花を見かけた ...

第六百六十夜 飯田龍太の「栗打つ」の句

 私は、東京オリンピックを2回観ている。 ...

第六百五十九夜 角川春樹の「鴈(がん)」の句

 わが守谷市から、東へ東へ車を走らせて龍 ...

第六百五十八夜 松尾芭蕉の「名月」の句 2

 昨夜の第六百五十七夜に続いて、今宵は、 ...

第六百五十七夜 松尾芭蕉の「萩と月」の句 1

第六百五十七夜 松尾芭蕉の「萩と月」の句 ...

第六百五十六夜 深見けん二の「赤蜻蛉」の句

 東京練馬区に住んでいる頃のことだ。車で ...

第六百五十五夜 高浜虚子の「百日紅」の句

 1862年8月29日の今日は、メーテル ...

第六百五十四夜 正岡子規の「鶏頭」の句

 1963年8月28日は、リンカーン記念 ...

第六百五十三夜 伊藤翠柳の「冬晴」の句

 深見けん二先生の「花鳥来」で、初めて伊 ...

第六百五十二夜 下村梅子の「釣舟草」の句

 釣舟草の群生に出合ったのは、山形県上ノ ...

第六百五十夜 あらきみほの「春の愁ひ」の句

 平成11年の2月11日、牡丹雪の霏々と ...

第六百四十九夜 原石鼎の「花影婆娑と」の句

 小学生の夏休みは、午前中に夏の課題の宿 ...

第六百四十八夜 星川和子の「寒椿」の句

 茨城県守谷に転居して、平成15年に生ま ...

第六百四十七夜 富安風生の「露草」の句

 露草(ツユクサ)は、よく見ると不思議な ...

第六百四十六夜 高浜虚子の「流星」の句

 小学校時代からの友人・知ちゃんは、高校 ...

第六百四十五夜 清崎敏郎の「天の川」の句

 わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもた ...

第六百四十四夜 高浜虚子の「貴船の芒」の句

   石仏のあたり     堀 辰雄   ...

第六百四十三夜 栗島弘の「夏葱」の句

 栗島弘さんを知ったのは、この8月の初め ...

第六百四十二夜 山口誓子の「大文字」の句

 もう50年も前になる。中学校の夏季学校 ...

第六百四十一夜 松尾芭蕉の「玉祭」の句

 今日8月15日は、盂蘭盆会(お盆)の中 ...

第六百四十夜 山口誓子の「秋の雨」の句

 線状降水帯(せんじょうこうすいたい)は ...

第六百三十九夜 芝不器男の「夜雨の葛」の句

 葛の花の短歌といえば、釈迢空の「葛の花 ...

第六百三十八夜 内藤吐天の「鰯雲」の句

 鰯雲は、一面見渡すことのできるような、 ...

第六百三十七夜 深見けん二の「花火」の句

 「前畑ガンバレ」は、私が、昭和20(1 ...

第六百三十六夜 杉田久女の「朝顔」の句

   一輪の朝顔             ...

第六百三十五夜 下村ひろしの「原爆忌」の句

 今日、8月9日は長崎原爆記念日である。 ...

第六百三十四夜 加藤楸邨の「蟷螂」の句

 石神井公園の近くに住んでいた頃のことだ ...

第六百三十三夜 松本たかしの「今朝の秋」

 令和3年の立秋は、今日の8月7日だが、 ...

第六百三十二夜 竹下陶子の「原爆忌」の句

 後になれば、早くしておけばよかった、止 ...

第六百三十一夜 原石鼎の「夜の秋」の句

 夏の季語「夜の秋」は、秋の季語「秋の夜 ...

第六百三十夜 与謝蕪村の「草いきれ」の句

 「草いきれ」とは、夏草の叢が、炎日に灼 ...

第六百二十九夜 山口青邨の「桜病葉」の句

 8時頃、焼きたてのパンを買いに取手に向 ...

第六百二十八夜 吉井まさ江の「秋の水」の句

 吉井まさ江さんは、平成3年にNHK光が ...

第六百二十七夜 与謝蕪村の「涼しさや」の句

    ア、秋         太宰 治 ...

第六百二十六夜 高柳重信の「虹の絶巓」の句

 高浜虚子の小説に「虹」がある。俳句の弟 ...

第六百二十五夜 原石鼎の「落し文」の句

 2020年の8月、長崎県島原の夫の生地 ...

第六百二十四夜 山口誓子の「夕焼けて」の句

   名優の台詞       宇野信夫 ...

第六百二十三夜 今瀬剛一の「サングラス」の句

 今、オリンピック「東京2020」の真っ ...

第六百二十二夜 泉幸子さんの「誰かがゐる泉」の句

 真夏の暑さのつづく頃になると、泉幸子さ ...

第六百二十一夜 松尾芭蕉の「雲の峰」の句

 今日はポツダム宣言記念日。1945年7 ...

第六百二十夜 林原耒井の「鈴虫」の句

   夏                 ...

第六百十九夜 高浜虚子の「夏帽振る」の句

 外国映画に出てくる帽子をかぶった男性や ...

第六百十八夜 山口誓子の「プール」の句

 2021年の休日カレンダーは、東京オリ ...

第六百十七夜 吉野義子の「浴衣」の句

 今日は「下駄の日」。田捨女(おくせんぼ ...

第六百十六夜 相生垣瓜人の「風死す」の句

 例句にはどんなものがあるか、探している ...

第六百十四夜 青木月斗の「雹(ひょう)の句

 昨日の、NHK日曜美術館で「ホリヒロシ ...

第六百十三夜 松本たかしの「羅(うすもの)」の句

   心の方向を静かに顧みよ     佐 ...

第六百十二夜 高野素十の「てんたう虫」の句

 てんとう虫を天道虫と表記するが、「天道 ...

第六百十一夜 角川源義の「出雲の雷」の句

 今日7月16日は、関東地方でも梅雨明け ...

第六百十夜 川端茅舎の「向日葵の目」の句

 1970年9月に日本で初公開されたイタ ...

第六百九夜 福田蓼汀の「ダリア大輪」の句

 新宿京王ホテルで、友人と展覧会を観た後 ...

第六百八夜 下田実花の「ソーダ水」の句

 ソーダ水やラムネは大正時代には既に飲ま ...

第六百七夜 皿井旭川の「蜘蛛のいきどおり」の句

 今日の午後、茨城県南部から千葉県北西部 ...

第六百六夜 深見けん二の「四万六千日」の句

 7月の9日、10日は東京浅草観音の縁日 ...

第六百五夜 高野素十の「百合の前」の句

 もう20年ほど前になるが、真夜中に東京 ...

第六百四夜 松本たかしの「桜貝」の句

 真夏の浜辺ではなく、たとえば5月の頃の ...

第六百三夜 松本たかしの「金魚大輪」の句

 今日7月7日は七夕の日。俳句の季題では ...

第六百二夜 山口青邨の「玉葱」の句

 7月6日は、サラダ記念日。歌人俵万智( ...

第六百一夜 飯島晴子の「赫い梨」の句

 日本の現代美術家であり世界に活躍する芸 ...

第六百夜 川端茅舎の「朴散華」の句

 川端茅舎は1897(明治30)年東京日 ...

第五百九十九夜 松本たかしの「睡蓮」の句

 昨夜書いた石神井公園の睡蓮は、私たちが ...

第五百九十八夜 あらきみほの「睡蓮」の句

 今宵は、かつて書いたつれづれ俳句から「 ...

第五百九十七夜 高浜虚子の「夏山」の句

 7月1日は「山開(やまびらき)」の日。 ...

第五百九十六夜 深見けん二の「茅の輪」の句

 6月30日は夏越の祓の日。深見けん二先 ...

第五百九十五夜 高浜虚子の「麦笛」の句

 草矢も、草笛や麦笛も、小学校の頃に遊ん ...

第五百九十四夜 島津 亮の「蚕豆むく」の句

   夏の畑仕事             ...

第五百九十三夜 一ノ木文子さんの「夕焼のおとしもの」の句

 「ゆうやけこやけで ひがくれて やまの ...

第五百九十二夜 松尾芭蕉の「青葉若葉」の句

 雑木林の木々を見に、桜が散るころから牛 ...

第五百九十一夜 池内友次郎の「梅雨の月」の句

 昨夜6月24日の夜9時の犬の散歩に出る ...

第五百九十夜 深見けん二の「青林檎」の句

 青林檎とは、りんごを未熟なまだ青い状態 ...

第五百八十九夜 深見けん二の「デイゴの花」の句

 今日は、沖縄慰霊の日。  昭和20年( ...

第五百八十八夜 高木晴子の「あぢさゐ」の句

 「長崎は今日も雨だった」という、前川清 ...

第五百八十七夜 山田凡二の「夏至の日」の句

 令和3年6月21日は夏至。「夏至」とい ...

第五百八十六夜 有働亨の「父の日」の句

 2021年の「父の日」は、6月20日。 ...

第五百八十五夜 深見けん二の「黴」の句

 関東地方は、6月14日から梅雨入りをし ...

第五百八十三夜 中村草田男の「梅雨の夜」の句

 この頃は、1日の中で必ず黒雲がやってき ...

第五百八十一夜 あらきみほの「中尊寺ハス」の句

 平成11年7月17日の朝、電話をいただ ...

第五百八十夜 逸見京子の「竹散る」の句

 数日前、牛久沼の芋銭居を訪ねた。当時「 ...

第五百七十九夜 石田波郷の「栗咲く香」の句

 今日は6月13日、太宰治の忌日で「桜桃 ...

第五百七十八夜 相生垣瓜人の「毛虫」の句

 小学生の頃に住んでいた家は、杉並区下井 ...

第五百七十七夜 嶋田麻紀の「さくらんぼ」の句

 6月11日は「学校図書館の日」である。 ...

第五百七十六夜 大田邦武の「時の日」の句

 今日は「時の記念日」。あらきみほ編『毎 ...

第五百七十五夜 高浜虚子の「月の江口」の句

 『新古今和歌集』(978〜979)に収 ...

第五百七十四夜 津田清子の「虹二重」の句

 春先のこと、黒雲が動き、雷雨となり、あ ...

第五百七十三夜 高浜虚子の「我生の虹」の句

 虹は好きだ。東京からハイウェイに乗って ...

第五百七十二夜 高浜虚子の「虹」の句

 虚子の最晩年の弟子である深見けん二先生 ...

第五百七十一夜 鈴木真砂女の「蛍の夜」の句

 俳句を始めて数年後の6月、どうしても蛍 ...

第五百七十夜 山口青邨の「新樹」の句

 全ての予感を秘めて鎮もりかえっていた早 ...

第五百六十九夜 小林一茶の「引きがへる(蟇)」の句

    サルトルの顔       遠藤周 ...

第五百六十八夜 橋本久美の「相撲草」の句

 今宵は、「花鳥来」のお仲間の橋本久美さ ...

第五百六十七夜 高浜虚子の「蛇」の句

 蛇は、爬虫綱有鱗目ヘビ亜目に分類される ...

第五百六十六夜 中嶋鬼谷の「かたつむり」の句

  かたつむり(童謡)    でんでんむ ...

第五百六十五夜 高浜虚子の「明易」の句

 夏の稽古会が千葉県鹿野山神野寺で行われ ...

第五百六十四夜 正岡子規の「蠅」の句

    東西ほくろ考           ...

第五百六十三夜 高浜虚子の「蠅叩」の句

 昔は、たしかに蠅が多かった。蠅避けの品 ...

第五百六十二夜 富澤赤黄男の「蟻」の句

 童話の「アリとキリギリス」を思い出して ...

第五百六十一夜 川崎展宏の「夏の月」の句

 今日は、スーパームーンの満月で皆既月食 ...

第五百六十夜 高浜虚子の「爐(ろ)」の句

 19世紀の終わり頃、日本では江戸時代の ...

五百五十九夜 高浜虚子の「薄紅葉」の句

 昨日5月23日の日曜日、コロナワクチン ...

第五百五十八夜 高浜虚子の「落花生」の句

 今宵も、『五百五十句』の昭和12年より ...

第五百五十七夜 高浜虚子の「秋の雨」の句

 今宵も、続けて『五百五十句』の昭和12 ...

第五百五十六夜 高浜虚子の「夏山」の句

 今宵は、虚子の『五百五十句』の昭和12 ...

第五百五十五句 長谷川素逝の「麦の月夜」の句

 九州も例年より3週間ほど早く梅雨入りし ...

第五百五十四夜 白石渕路さんの「はななづな」の句

 白石渕路さんが「花鳥来」に入会されたの ...

第五百五十三夜 高浜虚子の「七草」の句

 第2句集『五百五十句』より、贈答句を紹 ...

第五百五十二夜 高浜虚子の「風花」の句

 虚子の第2句集『五百五十句』より、昭和 ...

第五百五十一夜 高浜虚子の「雪」の句

 虚子の第2句集『五百五十句』は、昭和1 ...

第五百五十夜 高浜虚子の「無月」の句

 虚子の第2句集『五百五十句』は、歴史も ...

第五百四十九夜 高浜虚子の「籐椅子」の句 『五百五十句』

 ブログ「千夜千句」も五百五十回に近づい ...

第五百四十八夜 高浜虚子の「薔薇」の句

 茨城県守谷市に越してから、まず夢中にな ...

第五百四十七夜 高浜虚子の「白牡丹」の句

 平成26年、茨城県つくば市にある「つく ...

第五百四十六夜 山口青邨の「三等品の苺」の句

 山口青邨に次の句がある。   わが畑は ...

第五百四十五夜 加古宗也の「愛鳥日」の句

 愛鳥週間とは、5月10日から16日まで ...

第五百四十四夜 長谷川双魚の「母の日」の句

 今日は、アメリカの作家ヘンリー・デヴィ ...

第五百四十三夜 鈴木六林男の「燕子花(かきつばた)」の句

 「燕子花」と「あやめ」と「花菖蒲」は、 ...

第五百四十二夜 京極杞陽の「杜若(かきつばた)」の句」

 四季の里公園の入口付近から公園を埋める ...

第五百四十一夜 平井照敏の「新茶汲む」の句

 あっという間に5月1日から5日までのゴ ...

第五百四十夜 深見けん二の「夏来る」の句

 2021年の立夏は、5月5日。子どもの ...

第五百三十八夜 平井照敏の「青田」の句

 5月3日は憲法記念日、国民の祝日である ...

第五百三十七夜 高浜虚子の「八十八夜」の句

 「八十八夜」は、立春から数えて88日目 ...

第五百三十五夜 千代田葛彦の「緑陰」の句

 だいたい、他人の悪口をいうというのは、 ...

第五百三十四夜 百万本清の「天の川」の句

 4月29日は、百万本清(ひゃくまんぼん ...

第五百三十三夜 草間時彦の「浦島草」の句

    大菩薩峠          中里 ...

第五百三十二夜 鷲谷七菜子の「藤映す」の句

 昨日は晴れわたった美しい朝だったので、 ...

第五百三十夜 藺草慶子の「鶴翔てり」の句

 私は影が好きだ。外に出ればスマホでよく ...

第五百二十九夜 高浜虚子の「薔薇の門」の句

   花より花らしく     三岸節子 ...

第五百二十八夜 加藤惠子の「熱燗」の句

 加藤惠子さんが生地である青森県へ帰って ...

第五百二十七夜 谷口宏子さんの「春愁」の句

 谷口宏子さんは、2021年の「花鳥来」 ...

第五百二十六夜 中村草田男の「そら豆の花」の句

 ドイツの詩人、小説家のゲーテの短い言葉 ...

第五百二十五夜 高浜虚子の「鞦韆(しゅうせん)」の句

   子どもの時間      河合隼雄 ...

第五百二十四夜 山崎秋穂の「一人静」の句

 平成4年に始まったという靖国神社の夜桜 ...

第五百二十三夜 山口青邨の「春陰(しゅんいん)」の句

 春陰と花曇はかなり似ているので、作句す ...

第五百二十二夜 木村聖の「行く春」の句

 以前にご恵贈頂いていた木村聖(きむら・ ...

第五百二十一夜 中川宋淵の「竹の秋」の句

 春に「竹の秋」という季題がある。春4月 ...

第五百二十夜 山田みづえの「梅若忌」の句

 陰暦3月15日(現歴4月15日)は梅若 ...

第五百十九夜 能村研三の「春の暮」の句

 晩春は暑くなく、寒くもなくちょうどよい ...

第五百十八夜 高浜虚子の「春の闇」の句

 今日は季題「春の闇」を考えてみよう。春 ...

第五百十七夜 金澤杏子さんの「蟻」の句

 平成29年4月の例会で、「句集、何時出 ...

第五百十六夜 山口青邨の「春雨傘」の句

 春雨は、『三冊子』には「春雨は小止みな ...

第五百十五夜 長谷川素逝の「木の芽」の句

 この1ケ月ほど、3月半ばから桜を追いか ...

第五百十四夜 五十嵐播水の「春の虹」の句

   小さい寂しさ        武者小 ...

第五百十三夜 星野立子の「虚子忌」の句

 今日4月8日は、仏生会であり虚子忌であ ...

第五百十二夜 山田閠子の「みどりさす」の句

 山田閠子さんは、深見けん二先生が「花鳥 ...

第五百十一夜 高浜虚子の「親雀」の句

 わが家の前の電線や庭の大きくなった黄楊 ...

第五百十夜 松尾芭蕉の「八重桜」の句

 桜の花がすっかり終わり、樹下には紅色の ...

第五百九夜 高浜虚子の「春の雲」の句

 春の晴れた日、ぽっかり浮かんだ雲が流れ ...

第五百八夜 鈴木詮子の「ふらここ」の句

 春の音ってどんなものがあるだろうか、歳 ...

第五百七夜 山口青邨の「花つむじ」の句

 今朝も、桜街道を走った。満開の桜は風が ...

第五百六夜 深見けん二の「花に死す」の句

 もう2週間ほどになろうか。取手から守谷 ...

第五百五夜 矢島渚男の「陽炎(かげろう)」の句

 陽炎とは、雨降りの後など水蒸気が地面か ...

第五百四夜 西東三鬼の「雲雀(ひばり)」の句 

 雲雀をはっきり見たのは、茨城県へ転居し ...

第五百三夜 高浜虚子の「春の眠り」の句

 立原道造の「暁と夕の詩」から「眠りの誘 ...

第五百二夜 高浜虚子の「春霞」の句

 もう20年も前のこと、早稲田大学坪内博 ...

第五百一夜 阿部みどり女の「初蝶」の句

 「千夜千句」が五百夜まで辿り着いた。ど ...

第五百夜 虚子の花鳥諷詠時代の始まり 第6日

 昭和3年4月、高浜虚子は、大阪毎日新聞 ...

第四百九十四夜 篠原清作の「凧(たこ)」の句

 今日3月20日は、春分の日、お彼岸の中 ...

第四百九十三夜 松本たかしの「鳥交る」の句

 鳥はおおむね年に一回、春に繁殖期に入る ...

第四百九十二夜 中村草田男の「春愁」の句

 「春温を病む」という言い方を知った。昔 ...

第四百九十一夜 正岡子規の「彼岸の入」の句

 3月17日の今日は彼岸の入である。今年 ...

第四百九十夜 伊藤トキノの「青き踏む」の句

 2日前の日曜日、古河総合公園という広い ...

第四百八十九夜 深見けん二の「初桜」の句

 昨日の3月14日の3時、東京都では開花 ...

第四百八十八夜 高野素十の「桃の花」の句

 今日は、昨日とは打って変わっての美しい ...

第四百八十七夜 吉屋信子の「雛祭」の句

 マサコ・ムトーさんの老の言葉を紹介しよ ...

第四百八十六夜 高浜虚子の「春の宵」の句

 平成11年に、『気象俳句歳時記』を蝸牛 ...

第四百八十五夜 土肥あき子の「水温む」の句

 今宵は、土肥あき子さんの代表作〈水温む ...

第四百八十四夜 京極杞陽の「震災忌」の句

 明日の3月11日は東日本大震災から10 ...

第四百八十三夜 星野立子の「土筆」の句

 土筆(つくし)は、小学生の頃に近くの野 ...

第四百八十二夜 坪内稔典の「お正月」の句

 今日3月8日は、忠犬ハチ公の死亡した日 ...

第四百八十一夜 山口誓子の「流氷」の句

 流氷は、大河や海に氷塊が群れなして流れ ...

第四百八十夜 大石陽次の「曼珠沙華」の句

 大石陽次(おおいし・ようじ)という夫の ...

第四百七十九夜 深見けん二の「春満月」の句

 今日3月5日は啓蟄。地中に眠っていた蟻 ...

第四百七十八夜 水原秋桜子の「蚕飼(こがい)の村」の句

 蚕のことは、4歳の時には大分県を離れて ...

第四百七十七夜 勝又洋子の「立雛」の句

今日は3月3日、雛祭である。昨年の令和2 ...

第四百七十六夜 坪内稔典の「たんぽぽ」の句

 春もやがて中ば近くなってきた。タンポポ ...

第四百七十五夜 高浜虚子の「百の椿」の句

 今日は、日本画家の小倉遊亀の誕生日。 ...

第四百七十四夜 高浜虚子の「朧の夜」の句

 今日2月28日は、江戸初期の寛永14年 ...

第四百八十三夜 深見けん二の「犬ふぐり」の句

 昨夜の26日は、かなり丸かったので満月 ...

第四百七十二夜 今井千鶴子の「手毬唄」の句

 高浜虚子の『立子へ抄』に「ほのぼのとし ...

第四百七十一夜 桑本螢生の「春濤(はるなみ)」の句

 桑本螢生さんの生地国東市は、瀬戸内海の ...

第四百七十夜 秋山トシ子の「蕗の薹(ふきのとう)」の句

 ときどき、金子みすゞの詩が読みたくなる ...

第四百六十九夜 角川源義の「天皇誕生日」の句

 天皇誕生日(てんのうたんじょうび)は、 ...

第四百六十八夜 高浜虚子の「春寒」の句

 昭和27年2月22日は、高浜虚子の78 ...

第四百六十七夜 鈴鹿野風呂の「花あしび」の句

 馬酔木の花の咲く頃となった。馬酔木は、 ...

第四百六十五夜 寺田寅彦の「光る風」の句

 昨夜は寒の戻りのような寒さであったが、 ...

第四百六十四夜 西山白雲の「冴え返る」の句

 1930年2月18日、アメリカのアリゾ ...

第四百六十三夜 大久保白村の「春一番」の句

 「春一番」は、春になって最初に吹く強い ...

第四百六十二夜 正岡子規の「鯨つく」の句

 2月16日は日蓮大聖人御誕生会。そして ...

第四百六十一夜 あらきみほの「三月十一日」の句

 昨夜は2月14日のバレンタインデー。浮 ...

第四百六十夜 金堂淑子の「バレンタインの日」の句

 2月14日の今日はバレンタインデー。ロ ...

第四百五十九夜 山崎ひさをの「春の雪」の句

 「春の雪」は、春になって気温が上がって ...

第四百五十八夜 高浜虚子の「余寒」の句

 『立子へ抄』は、次女星野立子が主宰する ...

第四百五十七夜 小杉余子の「てふてふ(蝶々)」の句

 『俳談』は、昭和18年、虚子の古希を記 ...

第四百五十六夜 深見けん二の「軒の梅」の句

 梅花の感じは、気品の感じである。  気 ...

第四百五十五夜 菅原師竹の「安居」の句

 上村松園は、明治生まれの日本画家で、「 ...

第四百五十四夜 大串章の「大枯野」の句

 大串章氏の作品は、1年近く前の3月20 ...

第四百五十三夜 中西夕紀の「落花」の句

 中西夕紀さんより戴いていた『朝涼』を、 ...

第四百五十二夜 鈴木すぐるさんの「山椿」の句

 鈴木すぐるさんは、奥様の鈴木征子さんと ...

 第四百五十夜 土肥あき子さんの「猫の子」の句

 「猫の恋」の俳句を考えていたとき、もう ...

第四百四十九夜 下村非文の「寒明けて」の句

 今日2月3日は、令和3年立春である。よ ...

第四百四十八夜 住宅顕信の「豆がまかれる」の句

  くまさん      まどみちお    ...

第四百四十七夜 河東碧梧桐の「秋空だ」の句

 今日2月1日は、河東碧梧桐の忌日である ...

第四百四十六夜 渡辺純枝の「梅白し」の句

 1月23日につくば植物園に行ったときは ...

第四百四十五夜 長谷川素逝の「麦の芽」の句

 1月30日は、マハトマ・ガンディが19 ...

第四百四十四夜 藤田湘子の「冬ならず」の句

 1月もあと2日となった。晴れた日には春 ...

第四百四十三夜 隈 治人の「宇宙」の句

 アメリカ合衆国のスペースシャトルの実験 ...

第四百四十二夜 村越化石の「深雪」の句

 「世界ハンセン病の日」は、1月の最終日 ...

第四百四十一夜 臼田亜浪の「墓起こす」の句

 臼田亜浪(うすだ・あろう)は、明治12 ...

第四百四十夜 大屋達治の「猫の夜会」の句

 大屋達治氏の作品は、偶然だが猫の句を選 ...

第四百三十九夜 鈴木貞雄の「怒り」の句ほか3句

  一日一怒!   この言葉を、私は同時 ...

第四百三十八夜 大野林火の「寒林の一樹」の句

 筑波山の麓にある筑波実験植物園(つくば ...

第四百三十七夜 森澄雄の「ふくら雀」の句

 雀は一年中見かけるが、厳寒には餌を求め ...

第四百三十六夜 尾崎紅葉の「御慶申す」の句

 本日の早朝2時は、アメリカ合衆国では1 ...

第四百三十五夜 大須賀乙字の「雁鳴いて」の句

 令和3年20日の今日は大寒。昨日今日、 ...

第四百三十四夜 中村草田男の「雪女郎」の句

 「雪女」「雪女郎」「雪鬼」「雪坊主」「 ...

第四百三十三夜 夏石番矢の「降る雪」の句

 今朝の9時過ぎ、いつものようにスーパー ...

第四百三十二夜 奥坂まやの「馬鈴薯」の句

 平成23年、奥坂まやさんの第3句集『妣 ...

第四百三十一夜 正木浩一の「滝懸る」の句

 平成4年は、出版社蝸牛社が、『秀句三五 ...

第四百三十夜 深見けん二の「冬の梅」の句

 日本画家平山郁夫の著書『生かされて生き ...

第四百二十九夜 久保田万太郎の「初場所」の句 

 令和3年の初場所は1月10日からスター ...

第四百二十八夜 金子兜太の「白い花盛り」の句

 今日は、BSテレビで、1945年制作の ...

第四百二十七夜 永井東門居の「寒の落日」の句

 寒の入となって小寒の最中。あれほど冬晴 ...

第四百二十六夜 深見けん二の「冬芽」の句

 石神井公園の三宝寺池の奥に池面に張り出 ...

第四百二十五夜 藤後左右の「スキー長し」の句

 『エベレストを滑った男 冒険に生きる』 ...

第四百二十四夜 三橋敏雄の「ピカソの青」の句

 熊谷守一の『へたも絵のうち』を読んでい ...

第四百二十三日 片山丹波の「冬天(とうてん)」の句

 正月はいつまでを言うのか、と改めて問わ ...

第四百二十二夜 高浜虚子の「人日(じんじつ)」の句

 昭和21年羽田書店刊行の『小諸百句』は ...

第四百二十一夜 森澄雄の「侘助(わびすけ)」の句

 俳句を始めたばかりのころ、侘助を知った ...

第四百二十夜 松本たかしの「能始」の句

 高浜虚子は父親譲りの能楽好きで、鎌倉に ...

第四百十九夜 阿部怜児さんの「臘梅」の句

 臘梅の花も、ちらほら咲き始めているころ ...

第四百十八夜 梅田美智さんの「年賀状」の句

 今日は1月3日、箱根駅伝の2日目。母校 ...

第四百十七夜 高浜虚子の「二日」の句

 今日は、新年の二日である。年末に暇がな ...

第四百十六夜 正岡子規の「年明く」の句

 令和3年1月1日、お正月である。例年、 ...

第四百十五夜 与謝蕪村の「年の夜」の句

 今日は令和2年12月31日、大晦日。大 ...

第四百十四夜 高浜虚子の「冬枯の庭」の句

 『虚子俳話』に「壺中の天地」という文章 ...

第四百十三夜 竹下しづの女の「八ツ手散る」の句

 八手の花は、初冬に咲く庭木の花として代 ...

第四百十二夜 高浜虚子の「行年(ゆくとし)」の句

 今日は12月28日、今年が終わるのは、 ...

第四百十一夜 松本たかしの「スケート」の句

 一昨日の12月24日から、フィギュアス ...

第四百十夜 高浜虚子の「風花」の句

 風花を見たことがあるような気がしている ...

第四百九夜 山口青邨の「アドヴェント(待降節)」の句

 今日はクリスマス。いつもよりずっと早く ...

第四百八夜 景山荀吉の「クリスマス」の句

 子育ての中でいちばん楽しい時期がクリス ...

第四百七夜 小5 矢野久美子の「白い息」の句

 昔、冬は本当に寒かった。小学生時代を思 ...

第四百六夜 深見けん二の「白鳥」の句

 このところの冬晴れにつられて、2日続け ...

第四百五夜 山口青邨の「冬至」の句

 12月21日は今年の冬至である。太陽が ...

第四百四夜 高浜虚子の「冬木」の句

 ここ数日の寒さで、銀杏並木の黄葉もすべ ...

第四百三夜 飴山 實の「懐手」の句

 句会では、「懐手」などの季題は最近では ...

第四百二夜 田中芥子の「雪崩」の句

 田中芥子は、俳人であり版画家である。俳 ...

第四百一夜 三橋敏雄の「狼」の句

 狼は、日本ではすでに絶滅した猛獣である ...

第四百夜 池内友次郎の「狐」の句

 冬の動物といえば、キツネ、タヌキ、オオ ...

第三百九十九夜 深見けん二の「青邨忌」の句

 今日は、昭和63年12月15日に亡くな ...

第三百九十八夜 中村吉右衛門の「冬の月」の句

 元禄15年12月14日、主君浅野内匠頭 ...

第三百九十七夜 橋本多佳子の「月光」ほか3句

 倉田紘文先生は、蝸牛社刊『秀句三五〇選 ...

第三百九十六夜 高浜虚子の「時雨」と他2句

 今日は土曜日、朝から家の中でいろいろ片 ...

第三百九十五夜 原 裕の「息白し」他〈老〉の句

 今朝、窓からの眺めは一面の濃い霧であっ ...

第三百九十四夜 加藤郁乎の「いたどり(虎杖)」の句

 癖になりそう、というほどの鑑賞力が私に ...

第三百九十三夜 夏目漱石の「海の城」の句

 12月9日は、夏目漱石は、慶応3年(1 ...

第三百九十一夜  有馬朗人の「酷寒」の句

 本日12月7日のニュースで、有馬朗人先 ...

第三百九十夜 大久保橙青の「セーター」の句

 12月上旬、今日は晴天。ちょっとの買い ...

第三百八十九夜 奥田智久の「秋天下」の句

 奥田智久氏の俳号は、本名の「智久(とも ...

第三百八十八夜 千原草之の「蜜柑」の句

 千原草之氏を知ったのは、最初は、虚子の ...

第三百八十七夜 山口青邨の「冬の日」の句

 「冬の日」と「冬日」の違いを考えながら ...

第三百八十六夜 原田桂子の「着ぶくれ」の句

 12月2日と3日のまる二日かけて行われ ...

第三百八十五夜 深見けん二の「冬日」の句

 今日は12月1日の師走。カレンダーを捲 ...

第三百八十四夜 日野草城ほか4名の「冬の月」の句

 このところ、割合に晴天が続いてをり、時 ...

第三百八十三夜 中村草田男の「寒星」の句

 11月も終わり頃になると、晴れた日の茨 ...

第三百八十二夜 松澤 昭の「凩(こがらし)」の句

 松澤昭氏の略歴には、氏の俳句の特長とし ...

第三百八十一夜 高浜虚子の「北風」の句

 そろそろ12月、冷たい風が吹いていよい ...

第三百八十夜 高野素十の「柊(ひいらぎ)の花」の句

 数日続いた曇りがち雨がちの天候とは打っ ...

第三百七十九夜 富安風生の「すゞかけ落葉」の句

 富安風生の特長の一つは軽妙洒脱である。 ...

第三百七十八夜 中村草田男の「冬の水」の句

 茨城県に越してきて、句会に出られず俳句 ...

第三百七十七夜 深見けん二の「落葉」の句

 利根川に沿って、ふれあい道路がある。半 ...

第三百七十六夜 久保より江の「小春」の句

 大学時代からの友人であるヒロコ・ムトー ...

第三百七十五夜 松尾芭蕉の「初しぐれ」の句

 時雨は晩秋から初冬の頃に、晴れていたか ...

第三百七十四夜 古館曹人の「時雨寒」の句

 今朝の犬の散歩でのこと、いつも畑道を抜 ...

第三百七十三夜 深谷雄大の「雪の華」の句

 北海道は、旅行で一度だけ訪ねた大地だが ...

第三百七十二夜 嶋田麻紀の「打水」の句

 嶋田麻紀さんが未発生脳動脈瘤の開頭手術 ...

第三百七十一日 金子兜太の「鰯雲」の句

 今日、埼玉県寄居にある父母の墓参りをし ...

第三百七十夜 日原傳の「零余子」の句

 日原傳氏は、有馬朗人先生がご指導されて ...

第三百六十九夜 中村草田男の「林檎」の句

 中村草田男は、「千夜千句」の第四十六夜 ...

第三百六十八夜 鈴木鷹夫の「涼気」の句

 鈴木鷹夫氏は、蝸牛社の『秀句三五〇選  ...

第三百六十七夜 春日愚良子の「花心」の句

 もう10年以上も前になるが、高遠城址公 ...

第三百六十六夜 田中禮子の「マフラー」の句

 田中禮子さんは、光が丘NHKカルチャー ...

第三百六十五夜 阿部青鞋の「秋晴れ」の句

 昨夜の第三百六十四夜の中で、阿部青鞋の ...

第三百六十四夜 高浜虚子の「マスク」の句ほか

 コロナという病魔が、じつは何だかよく解 ...

第三百六十三夜 高浜虚子の「山茶花」の句

 椿が好きな私が、花の時期も重なっていて ...

第三百六十二夜 小林貴子の「白鳥」の句

 小林貴子さんは、蝸牛社の秀句三五〇選シ ...

第三百六十一夜 阿部完市と4人の「十一月」の句

 昨日は「立冬」の日付を間違えてしまった ...

第三百六十夜 木附沢麦青の「冬に入る」の句

 明日11月7日は立冬。私は11月生まれ ...

第三百五十九夜 松本つや女の「夕顔」の句

 松本つや女は、ホトトギスで活躍した松本 ...

第三百五十八夜 中川宋淵の「秋風」の句

 今日、みすず書房刊『現代俳句全集』をぱ ...

第三百五十七夜 高浜虚子の「薄紅葉」の句

 今朝も、ふれあい道路を守谷から隣駅の取 ...

第三百五十六夜 兜木總一の「酉の市」の句

 酉の市とは、11月中の酉の日に行われる ...

第三百五十五夜 深見けん二の「枯菊」の句

 夫の畑にも庭の隅にも、小菊がびっしりと ...

第三百五十四夜 火箱遊歩と2人の「ハロウィン」の句

 今日は、11月1日の「万聖節」の前夜祭 ...

第三百五十三夜 能村登四郎の「枯野」の句

 能村登四郎は2度目の登場になるが、知的 ...

第三百五十二夜 荒木田守武の「落花」の句

 荒木田守武は山崎宗鑑とともに、戦国時代 ...

第三百五十一夜 佐藤和枝の「白桃」の句

 佐藤和枝さんは、蝸牛社の『秀句三五〇選 ...

第三百五十夜 高浜年尾の「霧」の句

 高浜年尾は虚子の長男である。虚子は、2 ...

第三百四十八夜 水島直光の「踊り」の句

 水島直光さんが、深見けん二主宰の「花鳥 ...

第三百四十七夜 渥美清の「赤とんぼ」の句

 渥美清が俳句をしていることを知ったのは ...

第三百四十六夜 黛 執の「寒紅」の句

 数日前から、黛執(まゆずみ・しゅう)さ ...

第三百四十五夜 原田青児の「秋薔薇」の句

 俳誌「みちのく」主宰の原田青児さんを思 ...

第三百四十四夜 多田裕計の「麦野」の句

 多田裕計(ただ・ゆうけい)は、早くに芥 ...

第三百四十三夜 八木林之助の「夕若葉」の句

 角川『新版・俳句歳時記』の中の八木林之 ...

第三百四十二夜 京極杞陽の「震災忌」の句

 今宵は、2度目となるが、ホトトギスの俳 ...

第三百四十一夜 大伴大江丸の「蘭」の句

 蝸牛社のシリーズの、渡辺恭子編著『秀句 ...

第三百四十夜 河東碧梧桐の「椿」の句

 昨夜、河東碧梧桐の妻茂枝の兄の青木月斗 ...

第三百三十九夜 青木月斗の「夜長」の句

 青木月斗を知ったのは、蝸牛社から滝井孝 ...

第三百三十八夜 泉 鏡花の「木犀」の句

 泉鏡花の俳句を『秀句三五〇選 香』の中 ...

第三百三十七夜 皆吉 司の「晩夏」の句

 皆吉司さんは、ホトトギスの俳人であり俳 ...

第三百三十六夜 篠原 然の「御会式」の句

 今日は10月13日、日蓮忌。『蝸牛 新 ...

第三百三十五夜 高浜虚子の「芭蕉忌」の句

 松尾芭蕉が亡くなったのは、元禄7年10 ...

第三百三十四夜 志解井 司の「波郷忌」の句

 志解井司は、本名の姓の重石を分解し、志 ...

第三百三十三夜 松尾芭蕉の「胡蝶(こちょう)」の句

 大きな台風14号が、日本の南の海上でグ ...

第三百三十二夜  赤城さかえの「霧の夜」の句

 赤城さかえ、という名前なので、男性だと ...

第三百三十一夜 向井去来の「花薄(はなすすき)」の句

 令和2年8月、長崎県島原市にある夫の両 ...

第三百三十夜 永田耕衣ほか3人による「酔」の句

 今宵も、昨日に続いて蝸牛社刊のテーマ別 ...

第三百二十九夜 中村苑子の「凧(いかのぼり)」他4句

 10月始めからの月を追いかけて、草臥れ ...

第三百二十八夜 長谷川櫂の「春の水」の句

 長谷川櫂さんのお名前を知ったのは、夏石 ...

第三百二十七夜 高浜虚子の「秋の雨」の句

 令和2年の10月1日の十五夜、2日の満 ...

第三百二十六夜 菊田一平の「木の実落つ」の句

 菊田一平さんと最初に出会ったのは、石寒 ...

第三百二十五夜 川端茅舎の「貝割菜(かいわりな)」の句

 第2句集『華厳』の虚子の序はただ一行、 ...

第三百二十四夜 飯田龍太の「満月」の句

 地球は、1日に1回、自転しながら1年か ...

第三百二十三夜 乾裕幸の「蚯蚓鳴く(みみずなく)」の句

 平成元年、私の俳句の一歩は、カルチャー ...

第三百二十一夜 飯田蛇笏の「秋のほたる」の句

 今宵は、飯田蛇笏と芥川龍之介の俳句を通 ...

第三百二十夜 豊長みのる「かいつぶり」の句

 今宵は、倉田紘文編著『秀句三五〇選 水 ...

第三百十九夜 高浜虚子の「稲妻」の句

 今宵も、「女」を詠んだ虚子の句を紹介し ...

第三百十八夜 高浜虚子の「芋蟲(いもむし)」の句

 『喜寿艶』は、虚子が77歳の喜寿を記念 ...

第三百十七日 沢渡 梢の「月」の句

 2年前のこと。詩人の父・沢渡恒(さわた ...

 第三百十六夜 矢部金柑子の「団栗」の句

 団栗(どんぐり)の句を探していた。「木 ...

第三百十五夜 高野素十の「鬼灯(ほおずき)」の句

 大学の英文科1年生の科目の1つに英語音 ...

第三百十四夜 山口青邨の「律の調べ(りちのしらべ)」の句

 朝晩の犬の散歩では、ようやく、秋風を感 ...

第三百十三夜 高浜虚子の「吾亦紅」の句

 植物の名を詠み込んだ俳句の中で、一番先 ...

第三百十二夜 高浜虚子の「銀河」の句

 昭和24年、高浜虚子は疎開先の小諸から ...

第三百十一夜 笹目翠風の「螢」の句

 笹目翠風さんが、平成7年から平成30年 ...

第三百十夜 正岡子規の「秋二つ」の句

 明治28年、新聞「日本」の記者であった ...

第三百九夜 上野一孝の「龍の玉」の句

 長谷川櫂氏の編著書『現代俳句の鑑賞10 ...

第三百七夜 高野素十の「秋の晴」の句

 今年の9月は、残暑が厳しすぎて、まだ本 ...

第三百六夜 小枝恵美子の「オランウータン」の句

 今晩、友人の友人が企画制作した「オラン ...

第三百五夜 深見けん二の「銀河」の句

 昨日は二百十日。残暑も厳しく、この頃に ...

第三百四夜 小5・小関正憲の「台風」の句

 今宵は2度目となるが、中経出版刊の『名 ...

第三百三夜 高浜虚子の「花芒」の句

 取手市の利根川は、広い河川敷が緑地運動 ...

第二百三十二夜 加藤楸邨の「爽やか」の句

 平成14年、金子兜太監修・あらきみほ編 ...

第三百一夜 菊池麻風の「蓑虫」の句

 『自註・菊池麻風集再誦』は、平成29年 ...

第三百夜 百万本清の「秋暑し」の句

 百万本と石寒太さんとの出会いは、石寒太 ...

第二百九十九夜 高浜虚子の「野分」の句

 虚子『五百句』輪講の、「野分」の作品鑑 ...

第二百九十八夜 加古宗也の「残暑」の句

 加古宗也さんは、出版社蝸牛社が新しい俳 ...

第二百九十七夜 山口青邨の「みちのくの鮭」の句

 井上まことさんの著書『季語になった魚た ...

第二百九十六夜 井上まことの「旗魚(カジキ)」の句

 井上まことさんの義父は「夏草」主宰であ ...

第二百九十五夜 大峯あきらの「今年」の句

 昨夜9月1日、犬の散歩で玄関を一歩出る ...

第二百九十四夜 島村 元の「秋草」の句

 私が、島村元を知ったのは、ホトトギスの ...

第二百九十三夜 飯田蛇笏の「秋のほたる」の句 

 飯田蛇笏は、高浜虚子が小説から俳句へ復 ...

第二百九十二夜 宮武寒々の「秋山」の句

 宮武寒々(みやたけ・かんかん)の寒々と ...

第二百九十一夜 高浜虚子の「山国の蝶」の句

 昭和19年には、戦局が刻々と厳しさを増 ...

第二百九十夜 高浜虚子の「金亀子(こがねむし)」の句

 昭和20年代、私が小学生だった頃には、 ...

第二百八十九夜 鈴鹿野風呂の「嵯峨の虫」の句

 鈴鹿野風呂の名を知ったのは、ホトトギス ...

第二百八十八夜 阿波野青畝の「蓑虫」の句

 暫くは、秋の虫の句を探してみよう。   ...

第二百八十七夜 山口青邨の「蟋蟀」の句

 蟋蟀(こおろぎ)の句と言えば、だれもが ...

第二百八十六夜 赤松蕙子の「蟋蟀」の句

 夜の犬の散歩に出ると、虫の音が日に日に ...

第二百八十五夜 高浜虚子の「冬日」の句

 私は、晩秋に生まれているので、春よりも ...

第二百八十四夜 酒井抱一の「花火」の句

 この令和2年の夏は、何かが違っていたが ...

第二百八十三夜 安積素顔の「掃苔」の句

 安積素顔(あづみ・そがん)は、昨夜の第 ...

第二百八十二夜 千原叡子の「雛の客」の句

 千原叡子さんの父・安積素顔さんの作品集 ...

第二百八十一夜 五十嵐播水の「網戸」の句

 五十嵐播水について一番に思い出したこと ...

第二百八十夜 横光利一の「昼寝」の句

 横光利一の俳句に出合ったのは、高浜虚子 ...

第二百七十九夜 金子光晴の「花牡丹」の句

 金子光晴との出合いは、およそ50年前に ...

第二百七十八夜 河原枇杷男の「蟲(むし)」の句

 河原枇杷男氏は、永田耕衣に師事していた ...

第二百七十七夜 原 裕の「冬」の句

 原裕は、原石鼎の実子だと思っていた。し ...

第二百七十六夜 今井杏太郎の「棉の花」の句

 今井杏太郎の俳句は、精神科医として勤務 ...

第二百七十五夜 大井雅人の「黄金虫」の句

 大井雅人を知ったのは、蝸牛社の編集の過 ...

第二百七十四夜 安原 葉の「露の生死海」の句

 平成26年7月10日発行、安原葉の第3 ...

第二百七十三夜 松尾あつゆきの「月」の句

 長崎旅行2日目も夕方となった。標高33 ...

第二百七十二夜 あらきみほの「グラバー邸」の句

 8月5日、長崎旅行の2日目。平和公園、 ...

第二百七十一夜 松尾あつゆきの「焼死証明」の句

 昭和20年8月9日、アメリカの原子爆弾 ...

第二百七十夜 あらきみほの「風知草」の句

 ブログ「千夜千句」は、基本、その日に書 ...

第二百六十九夜 高浜虚子の「島若葉」の句

 8月、急に夏休みがとれた娘から、長崎旅 ...

第二百六十八夜 菅野トモ子の「冴返る」の句

 今宵は、令和2年8月6日、私は、夫の故 ...

第二百六十七夜 高浜虚子の「蠅叩」の句

 今の時代は、便利なベープマットやスプレ ...

第二百六十六夜 高浜虚子の「虹」の句

 昭和32年の7月13日から16日まで、 ...

第二百六十五夜 高浜虚子の「楓林(ふうりん)」の句

 千葉県君津市にある鹿野山神野寺に虚子の ...

第二百六十四夜 三村純也の「賀茂祭」の句

 『観自在』の句集を頂戴していた。まず、 ...

第二百六十三夜 加藤楸邨の「鰯雲」の句

 加藤楸邨の句風とは、水原秋桜子の「馬酔 ...

第二百六十二夜 有馬ひろこの「日傘」の句

 平成8年(1996)、有馬ひろこ氏の第 ...

第二百六十一夜 高野ムツオの「春の月」の句

 昨日、岩手県北上市の詩歌文学館館報「詩 ...

第二百六十夜 小圷健水の「雪」の句

 平成31年、俳人協会の自註現代俳句シリ ...

第二百五十九夜 高浜虚子の「桐一葉」の句

 虚子が亡くなったのは昭和35年の4月8 ...

第二百五十八夜 深見けん二の「青林檎」の句

 平成3年、深見けん二は、師山口青邨の没 ...

第二百五十七夜 山口青邨の「銀夕立」の句

 私にとって山口青邨を身近に感じたエピソ ...

第二百五十六夜 高浜虚子の「手毬」の句

 昭和26年2月1日、虚子庵を訪れた下田 ...

第二百五十五夜 星野立子の「炎帝」の句

 『実生』は、『立子句集』『続立子句集』 ...

第二百五十四夜 高浜虚子の「風花」の句

 東都書房から、昭和30年刊行の『虚子俳 ...

第二百五十三夜 高浜虚子の「秋の風」

 虚子の俳句人生には折々に絵巻物のような ...

第二百五十二夜 高浜虚子の「春の山」の句

 虚子の第5句集「七百五十句」は、虚子の ...

第二百五十一夜 井沢正枝の「籐椅子」の句

 これまで井沢正枝の作品にじっくり触れる ...

第二百五十夜 高浜虚子の「蜘蛛」の句

 好きな虚子の作品を問われると、優に10 ...

第二百四十九夜 高木晴子の「行く春」の句

 高木晴子は、高浜虚子の8人の子の5女で ...

第二百四十八夜 青柳志解樹の「夾竹桃」の句

 青柳志解樹氏は、「自然(しぜん)即自然 ...

第二百四十六夜 相生垣瓜人の「枯れ」の句

 相生垣瓜人の俳意を理解できるようになる ...

第二百四十五夜 斎藤空華の「十薬」の句

 斎藤空華は、2度召集された戦地から帰還 ...

第二百四十四夜 鈴木しづ子「夏みかん」の句

 私が、小学校から中学校の初めの頃、昭和 ...

第二百四十三夜 土生重次の「浮寝鴨」の句

 土生重次には、俳句結社「扉」の主宰者と ...

第二百四十二夜 千葉皓史の「七夕竹」の句

 俳句では「七夕」は秋の季題であるが、子 ...

第二百四十一夜 岡井省二の「土用」の句

 平成5年、岡井省二氏は、新刊の第8句集 ...

 第二百四十夜 渡辺白泉の「戦争」の句

 平成23年、あらきみほ著『図説・俳句』 ...

第二百三十九夜 加藤郁乎の「ぎんなん」の句

 前夜に続いて、私の読む力を試されそうな ...

第二百三十八夜 橋 閒石の「ヒヤシンス」の句

 『秀句三五〇選 夢』を眺めている中に ...

第二百三十七夜 鷲谷七菜子の「夕立」の句

 鷲谷七菜子先生から戴いていた、句集『一 ...

第二百三十六夜 林 翔の「初日」の句

 林翔(はやし・しょう)は、能村登四郎と ...

第二百三十五夜 能村研三の「春の暮」の句

 平成元年、私は、NHKカルチャーセンタ ...

第二百三十四夜 深見けん二の「明易し」の句

 深見けん二(ふかみ・けんじ)の第8句集 ...

第二百三十三夜 大木あまりの「さくら咲く」の句

 お写真で拝見する大木あまりさんは、いつ ...

第二百三十二夜 黒田杏子の「花巡る」の句

 黒田杏子先生は、山口青邨の弟子。昭和6 ...

第二百三十一夜 安東次男の「心太」の句

 安東次男は、加藤楸邨の「寒雷」の草創期 ...

第二百三十夜 鍵和田秞子の「炎天」の句

 鍵和田秞子先生に初めてお会いしたのは、 ...

第二百二十九夜 岡本 眸の「桃ひらく」の句

 岡本眸氏の作品に初めて触れたのは、〈桃 ...

第二百二十八夜 緒方 輝の「夏雲」の句

 緒方輝(おがた・てる)さんは、石寒太主 ...

第二百二十七夜 藤崎久をの「玉虫」の句

 3日続けて、俳誌「阿蘇」の方々の作品に ...

第二百二十六夜 岩岡中正の「春の海」の句

 岩岡中正さんの、結社「阿蘇」も俳句の背 ...

第二百二十五夜 宮部寸七翁の「むかご」の句

 宮部寸七翁を最初に知ったのは、田辺聖子 ...

第二百二十四夜 宇佐美魚目の「雪へ雪」の句

 宇佐美魚目の俳句に、私は長いこと近づく ...

第二百二十三夜 石田郷子の「春の山」の句

 石田郷子さんは、山田みづえ主宰の「木語 ...

第二百二十二夜 大島民郎の「巣立ち」の句

 「馬酔木」を去った大島民郎は、堀口星眠 ...

第二百二十一夜 寺井谷子の「蛍の夜」の句

 寺井谷子さんの作品で一番先に覚えたのが ...

第二百二十夜 小川芋銭の「五月闇」の句

 私が小川芋銭を知ったのは、俳句文学館で ...

第二百十九日 小澤實の「涼し」の句

 もう30年ほど前のことになるが、私は、 ...

第二百十八夜 片山由美子の「落葉掻く」の句

 片山由美子さんの作品に面と向き合うのは ...

第二百十七夜 秋山トシ子の「チューリップ」の句

 秋山トシ子さんは、平成3年、深見けん二 ...

第二百十六夜 石井ひさ子の「明易し」の句

 石井ひさ子さんは、石寒太主宰の「炎環」 ...

第二百十五夜 山本洋子の「夕立」の句

 平成元年、蝸牛社のテーマ別アンソロジー ...

第二百十四夜 今井千鶴子の「薔薇」の句

 今井千鶴子さんは、平成元年に、私たちの ...

第二百十三夜 有馬朗人の「麦畑」の句

 昭和63年12月に亡くなられた山口青邨 ...

第二百十二夜 寺田寅彦の「嚔(くさめ)」の句

 『寺田寅彦随筆集』の「からすうりの花と ...

第二百十一夜 穴井太の「蟬」の句

 平成7年(1995)刊行の『蝸牛 新歳 ...

第二百十夜 瀧井孝作の「腰高障子」の句

 蝸牛社で出版した『碧梧桐全句集』編集に ...

第二百九夜 檜 紀代の「埋火」の句

 今宵は、檜紀代さんの『花は根に』から紹 ...

第二百八夜 藤木倶子の「雪握る」の句

 もう30年近く前になるかもしれない。あ ...

第二百七夜 大牧 広の「春の海」の句

 大牧広氏の編著に、『秀句三五〇選 港』 ...

第二百六夜 伊丹三樹彦の「落芙蓉」の句

 今宵は、『伊丹三樹彦全句集』から、第5 ...

第二百五夜 倉橋羊村の「西行忌」の句

 プロフィールを調べていると、倉橋羊村氏 ...

第二百四夜 宮坂静生の「草矢」の句

 もう30年以上も前になるが、宮坂静生氏 ...

第二百三夜 加藤耕子の「かはほり(蝙蝠)」の句

 加藤耕子さんは、俳誌「耕」とともに英文 ...

第二百二夜 稲田眸子の「まくなぎ」の句

 稲田眸子さんの第二句集『絆』(花神社刊 ...

第二百一夜 長谷川櫂の「蟇(ひきがえる)」の句

 平成26年7月、深見けん二の先生の「蛇 ...

第二百夜 高浜虚子の「流れ星」の句

 終戦になった昭和20年に小説家の大仏次 ...

第百九十九夜 西野文代の「なめくじり」の句

 蝸牛社刊『俳句・背景17 おはいりやし ...

第百九十八夜 あらきみほの「立夏の月」の句

 月を眺めることが大好きである。満月の出 ...

第百九十七夜 平井照敏の「鰯雲」の句

 私が日々使う歳時記は、虚子編『新歳時記 ...

第百九十六夜 塩見恵介の「月めく」の句

 第一句集『虹の種』は、俳句を始めた19 ...

第百九十五夜 坪内稔典「船団」の最終号前夜

 坪内稔典さんには、まだ元気だった頃の出 ...

第百九十四夜 中島 隆の「康成忌」の句

 中嶋隆さんとは、ある時期、石寒太主宰の ...

第百九十三夜 高浜虚子の「木の芽」の句

 全ての予感を秘めて鎮もりかえっていた早 ...

第百九十二夜 青木月斗の「雹」の句

  八大竜王怒って雹を抛(なげう)ちし  ...

第百九十夜 深見けん二の「春蟬」の句

  春蟬の声一山をはみ出せる 『日月』 ...

第百八十九夜 あらきみほの「つばくらめ」の句

 この春は、不思議な符合がいくつかあった ...

第百八十七夜 高浜虚子の「稲妻」の句 『五百五十句』6

  十五   稲妻のするスマトラを左舷に ...

第百八十五夜 高浜虚子の「春潮」の句 『五百五十句』4

 欧州旅行への船旅が、ヨーロッパの入口の ...

第百八十三夜 今井 聖の「蚊帳」の句

 今日は母の日。戦後の昭和二十年生まれの ...

第百八十二夜 高浜虚子の「春潮」の句 『五百五十句』2

 五百五十句時代における、虚子自身の一番 ...

第百八十一夜 高浜虚子の「鴨」の句 『五百五十句』1

 元となっている『五百五十句』鑑賞は、俳 ...

第百八十夜 高浜虚子の『五百五十句』時代

 句集『五百五十句』は、昭和十一年から十 ...

第百七十九夜 高柳重信の「耳の木」の句

 高柳重信を師と仰いでいる夏石番矢氏の編 ...

第百七十八夜 富澤赤黄男の「鶏頭」の句

 富澤赤黄男の作品は、句の意味を探ろうと ...

第百七十七夜 星川和子の「花」の句

 守谷市で「円穹(えんきゅう)」俳句会が ...

第百七十六夜 伊藤通明の「桃」の句

 伊藤通明氏は、『蝸牛俳句文庫 久保田万 ...

第百七十五夜 福永耕二の「鳥渡る」の句

 俳句入門は、鹿児島県有数の進学校ラ・サ ...

第百七十四夜 宇多喜代子の「蝶」の句

 宇多喜代子氏の略歴から、俳句のきっかけ ...

第百七十三夜 飯島晴子の「いぼたのむし」の句

 飯島晴子氏の作品は「先ず写生がある」と ...

第百七十二夜 小澤克己の「流星」の句

 本阿弥書店刊『新・俳句の杜3 俳句アン ...

第百七十一夜 大峯あきらの「がちやがちや」の句

 犬の夜の散歩の帰り道は西空を眺めながら ...

第百七十夜 赤星翠竹居の「老の春」

  あひ年の先生もちて老の春 『水竹居句 ...

第百六十九夜 池内たけしの「椿」の句

  仰向きに椿の下を通りけり 『たけし句 ...

第百六十八夜 林 徹の「炎天」の句

 『花神現代俳句20 林 徹』中の第三句 ...

第百六十七夜 右城暮石の「夜光虫」の句

  夜光虫身に鏤めて泳ぎたし 『一芸』 ...

第百六十六夜 松瀬青々の「野焼」の句  

 今宵は、『蝸牛俳句文庫10 松瀬青々』 ...

第百六十五夜 岸風三樓の「ジョッキ」の句

  ジョッキ宙に合する音を一にせり 『往 ...

第百六十四夜 遠山博文の「春行く」の句

  春行くや手話もゆるやか島のバス 『円 ...

第百六十三夜 大石悦子の「てふてふ」の句

 「鶴」同人である従姉妹から頂いた、俳人 ...

第百六十二夜 第百六十二夜 池田澄子の「螢」の句

  じゃんけんで負けて螢に生まれたの 『 ...

第百六十一夜 角川源義の「泰山木の花」の句

 角川源義と言えば、角川書店の設立者であ ...

第百六十夜 安住 敦の「兄いもと」の句

 タイトルには季語を入れることが多いが、 ...

第百五十九夜 石塚友二の「天の川」の句

  酔ひ諍ひ森閑戻る天の川 『石塚友二句 ...

第百五十八夜 橋本夢道の「妻」の句

  無礼なる妻よ毎日馬鹿げたものを食わし ...

第百五十七夜 森田 峠の「囀り」の句

  知恵伊豆の墓はこちらと囀れる 『三角 ...

第百五十六夜 富田木歩の「冬木風」の句

  夢に見れば死もなつかしや冬木風 『富 ...

第百五十五夜 目迫秩父の「初桜」の句

  初桜男同志も恋に似て 『新歳時記』平 ...

第百五十四夜 渡辺水巴の「菫」の句

 渡辺水巴(わたなべ・すいは)は、明治十 ...

第百五十三夜 原 石鼎の「秋風」の句

 原石鼎(はら・せきてい)は、明治十九年 ...

第百五十二夜 与謝蕪村の「凧(いかのぼり」の句

 与謝蕪村(よさ・ぶそん)は、享保元年( ...

第百五十一夜 深見けん二の「虚子忌」の句

  生涯の口伝の一語高虚子忌  「珊」第 ...

第百五十夜 村越化石の「山眠る」の句

 村越化石(むらこし・かせき)は、大正十 ...

第百四十九夜 吉井素子の「入学児」の句

 四月六日、例年であれば小学校と中学校で ...

第百四十八夜 稲畑汀子の「朧夜」の句

  朧夜の水より覚めて来たる町 『汀子第 ...

第百四十七夜 津田清子の「げんげ田」の句

  狡る休みせし吾をげんげ田に許す 『礼 ...

第百四十六夜 高屋窓秋の「さくら」の句

  ちるさくら海あをければ海へちる 『白 ...

第百四十五夜 永田耕一郎の「耕」の句

  気の遠くなるまで生きて耕して 『カラ ...

第百四十四夜 岡本圭岳の「四月馬鹿」の句

 令和二年の今日、四月一日は西洋では万愚 ...

第百四十三夜 秋元不死男の「蟬」の句

  子を殴(う)ちしながき一瞬天の蟬 『 ...

第百四十二夜 片山和子の「初夢」の句

  初夢や四割る二が割り切れず 『円穹』 ...

第百四十一夜 篠原鳳作の「海の旅」の句

  しんしんと肺蒼きまで海のたび 「海の ...

第百四十夜 折笠美秋の「雪」の句

 まず、プロフィールから見てゆこう。   ...

第百三十九夜 松尾芭蕉の「行春」の句

  行春や鳥啼魚の目は泪    『奥の細 ...

第百三十八夜 福田甲子雄の「春雷」の句

  春雷は空にあそびて地に降りず 『盆地 ...

第百三十七夜 深川正一郎の「満月」の句

  満月に正面したる志 『深川正一郎句集 ...

第百三十六夜 池内友次郎の「おぼろ月」の句

  くちづけの動かぬ男女おぼろ月 『池内 ...

第百三十五夜 高浜虚子の「花」の句

  咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり 『 ...

第百三十四夜 西東三鬼の「春」の句

  春を病み松の根つ子も見あきたり 『西 ...

第百三十三夜 茨木和生の「桃の花」の句

  傷舐めて母は全能桃の花 『木の國』 ...

第百三十二夜 大串 章の「木の葉」の句

 『秀句三五〇選 風』を蝸牛社から刊行し ...

第百三十一夜 あらきみほの「初花」の句

 「千夜千句」のブログを更新中のあらきみ ...

第百三十夜 山口青邨の「たんぽゝ」の句

  たんぽゝや長江濁るとこしなへ 『雪国 ...

第百二十九夜 正岡子規の「糸瓜」の句

 明日は、令和二年「彼岸の入」の日。今年 ...

第百二十八夜 野見山朱鳥の「向日葵」の句

  われ蜂となり向日葵の中にゐる 『天馬 ...

第百二十七夜 荻原井泉水「たんぽぽ」の句

 荻原井泉水は、河東碧梧桐が子規の没後に ...

第百二十六夜 深見けん二の「初桜」の句

 今日は、みぞれ混じりの寒い日であったが ...

第百二十五夜 篠原 梵の「蟻」の句

  蟻の列しづかに蝶をうかべたる 『雨』 ...

第百二十四夜 平井さち子の「初蝶」の句

  初蝶やちちんぷいぷいのよく効く子 『 ...

第百二十三夜 浦部 熾の「震災忌」の句

  三月やあの日そののち震災忌 「花鳥来 ...

第百二十二夜 尾崎放哉の「一」の句

 鑑賞をしてみよう。     一日物云は ...

第百二十一夜 下村ひろしの「茂吉忌」の句

  茂吉忌のオランダ坂に蝶生る 『西陲集 ...

第百二十夜 種田山頭火の「母」の句

  うどん供へて、母よ、わたくしもいただ ...

第百十九夜 飯田龍太の「子猫」の句

  黒猫の子のぞろぞろと月夜かな 『山の ...

第百十八夜 友岡子郷の「夢」の句

 蝸牛社の秀句350選シリーズ、22巻『 ...

第百十七夜 上村占魚の「蟻穴を出づ」の句

  蟻かなし穴出づる日も土を咥(くわ)へ ...

 第百十六夜 佐藤鬼房の「麦」の句

  陰に生る麦尊けれ青山河 『地楡』  ...

第百十五夜 高浜虚子の「春雨」の句

  春雨の衣桁に重し恋衣  高浜虚子『五 ...

第百十四夜 星野立子の「下萌」の句

 今日は、星野立子の「下萌」の句を鑑賞し ...

第百十三夜 藤松遊子の「卒業」の句

  卒業のその後の彼を誰(た)も知らず  ...

第百十二夜 鈴木六林男の「燕子花」の句

  天上も淋しからんに燕子花 『国境』 ...

第百十一夜 伊藤柏翠の「菊枕」の句

  俳諧に命あづけて菊枕  昭和二十二年 ...

第百十夜 野澤節子の「蜘蛛」の句

  われ病めり今宵一匹の蜘蛛も宥さず 『 ...

第百九夜 加藤知世子の「昼寝」の句

  何か負ふやふに身を伏せ夫昼寝 『朱鷺 ...

第百八夜 柴田白葉女の「春の星」の句

  春の星ひとつ潤めばみなうるむ 『月の ...

第百七夜 皆吉爽雨の「螢火」の句

  舸子の手のぬれて螢火くれにけり 『雪 ...

第百六夜 桂 信子の「短夜」の句

  短夜の畳に厚きあしのうら 『月光抄』 ...

第百五夜 田中裕明の「初雪」の句

  初雪の二十六萬色を知る 『櫻姫譚』平 ...

第百四夜 岸本尚毅の「末枯」の句

  末枯に子供を置けば走りけり 『舜』『 ...

第百三夜 宮脇白夜の「落し文」の句

  落し文村のポストへ入れて来し  平成 ...

第百二夜 鈴木花蓑の「春日」の句

  大いなる春日の翼垂れてあり  鈴木花 ...

第百一夜 上田祥子の「ほほづき」の句

  不器用に生きてほゝづき鳴らしけり   ...

第百夜 高浜虚子の「紅梅」の句

  紅梅の紅の通へる幹ならん  『五百句 ...

第九十九夜 小宅容義の「春の暮」の句

  浮いているお手玉ふたつ春の暮  小宅 ...

第九十八夜 藤田湘子の「あめんぼ」の句

  あめんぼと雨とあめんぼと雨と  藤田 ...

第九十七夜 森 澄雄の「木の実」の句

  木の実のごとき臍もちき死なしめき   ...

第九十六夜 石田波郷の「沙羅の花」の句

  沙羅の花捨身の落花惜しみなし  石田 ...

 第九十五夜 佐藤念腹の「雷」の句

  雷や四方の樹海の子雷  佐藤念腹   ...

第九十四夜 鷹羽狩行の「閑古鳥」の句

  湖といふ大きな耳に閑古鳥 『六花』 ...

第九十三夜 能村登四郎の「春」の句

  春ひとり槍投げて槍に歩み寄る  能村 ...

第九十二夜 山田みづえの「氷」の句

  悪女たらむ氷ことごとく割り歩む 『忘 ...

第九十一夜 三橋敏雄の「かもめ」の句

  かもめ来よ天金の書をひらくたび 『ま ...

第九十夜 金子兜太の「朧」の句

  長生きの朧のなかの眼玉かな  『両神 ...

第八十九夜 小泉洋一の「犬ふぐり」の句

  この風のおさまれば咲く犬ふぐり  『 ...

第八十八夜 鈴木真砂女の「青野」の句

  深吉野や息づくもののみな青し  『都 ...

第八十七夜 正木ゆう子の「烏瓜」の句

  あっそれはわたしのいのち烏瓜  『静 ...

第八十六夜 草間時彦の「牡蠣」の句

  牡蠣食べてわが世の残り時間かな  『 ...

第八十五夜 深見けん二の「雪」の句

  雪いつか降り今を降り街燈る  『雪の ...

第八十四夜 高浜虚子の「霜」の句

  霜降れば霜を楯とす法の城(のりのしろ ...

第八十三夜 阿部完市の「とんぼ」の句

  とんぼ連れて味方あつまる山の国  『 ...

第八十二夜 後藤比奈夫の「アネモネ」の句

  夜はねむい子にアネモネは睡い花  後 ...

第八十一夜 後藤夜半の「滝」の句

   滝の上に水現れて落ちにけり  後藤 ...

第八十夜 川崎展宏の「かたくり」の句

  かたくりは耳のうしろを見せる花  川 ...

第七十九夜 石原八束の「雪」の句

  鍵穴に雪のささやく子の目覚め  『雪 ...

第七十八夜 波多野爽波の「金魚玉」の句

  金魚玉とり落としなば舗道の花  『舗 ...

第七十七夜 石橋秀野の「蟬時雨」の句

  蟬時雨子は担送車に追ひつけず  石橋 ...

第七十六夜 中村汀女の「稲妻」の句

  稲妻のゆたかなる夜も寝べきころ  中 ...

第七十五夜 竹下しづの女の「短夜」の句

  短夜や乳ぜり泣く児の須可捨焉乎  竹 ...

第七十四夜 沢木欣一の「白鳥」の句

  八雲わけ大白鳥の行方かな  沢木欣一 ...

第七十三夜 三橋鷹女の「椿」の句

  老いながら椿となつて踊りけり  三橋 ...

第七十二夜 橋本多佳子の「寒月」の句

  寒月に焚火ひとひらづつのぼる  橋本 ...

第七十一夜 長谷川素逝の「雪」の句

  馬ゆかず雪はおもてをたたくなり  長 ...

第七十夜 前田普羅の「霜」の句

  霜つよし蓮華とひらく八ヶ岳  前田普 ...

第六十九夜 永田耕衣の「白梅」の句

  白梅や天没地没虚空没  永田耕衣   ...

第六十八夜 加藤楸邨の「牡丹」の句

  火の奥に牡丹崩るるさまを見つ  『火 ...

第六十七夜 室生犀星の「どんど」の句

  くろこげの餅見失ふどんどかな  室生 ...

第六十六夜 山田弘子の「噴水」の句

  噴水の水をちぎつて止まりけり  『空 ...

第六十五夜 岡田日郎の「雪嶺」の句

  雪嶺の中まぼろしの一雪嶺  岡田日郎 ...

第六十四夜 宮沢賢治の「温石」の句

  つゝじこなら温石石のみぞれかな  宮 ...

第六十三夜 西山泊雲の「夜半の冬」の句

  土間にありて臼は王たり夜半の冬  大 ...

第六十二夜 坪内稔典の「お正月」の句

  老犬をまたいで外へお正月  坪内稔典 ...

第六十一夜 西村和子の「風邪」の句

  脇僧の風邪気味にておはしけり  西村 ...

第六十夜 矢島渚男の「梟」の句

  梟の目玉みにゆく星の中  矢島渚男  ...

第五十九夜 深見けん二の「水鳥」の句

  水鳥の水をつかんで飛び上がり  深見 ...

第五十八夜 長谷川かな女の「羽子板」の句

  羽子板の重きが嬉し突かで立つ  『龍 ...

第五十七夜 石 寒太の「さくらんぼ」の句

  さくらんぼルオーの昏きをんなたち   ...

第五十六夜 小枝恵美子の「かいつぶり」の句

  湖は光の粒とかいつぶり  小枝恵美子 ...

第五十五夜 梅田美智の「明の春」の句

  駅伝のたすきをつなぐ明の春  梅田美 ...

第五十四夜 本田あふひの「屠蘇」の句

  屠蘇つげよ菊の御紋のうかむまで  本 ...

第五十三夜 小林一茶の「おらが春」の句

  目出度さもちう位なりおらが春  小林 ...

第五十二夜 高浜虚子の「冬日」の句

  藪の中冬日見えたり見えなんだり  高 ...

第五十一夜 河東碧梧桐の「冬薔薇」の句

  思はずもヒヨコ生まれぬ冬薔薇  河東 ...

第五十夜 木下夕爾の「雪」の句

  地の雪と貨車のかづきてきし雪と  木 ...

第四十九夜 古澤太穂の「にんじん」の句

  ロシア映画みてきて冬のにんじん太し  ...

第四十八夜 下田実花の「寒紅」の句

  寒紅や暗き翳あるわが運命  下田実花 ...

第四十七夜 京極杞陽の「六の花」の句

  雪国に六の花ふりはじめたり  京極杞 ...

第四十六夜 中村草田男の「秋の航」の句

  秋の航一大紺円盤の中  中村草田男 ...

第四十五夜 山口誓子の「蟷螂」の句

  かりかりと蟷螂蜂の貌を食む  昭和七 ...

第四十四夜 阿波野青畝の「案山子」の句

  案山子翁あちみこちみや芋嵐  阿波野 ...

第四十三夜 水原秋桜子の「啄木鳥」の句

  啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々  水原 ...

第四十二夜 嶋田麻紀の「さくら」の句

  ふりむかば何か失ふさくらかな  嶋田 ...

第四十一夜 泉 幸子の「月光」の句

  月光やマリアカラスのコロラトゥーラ  ...

第四十夜 上野章子の「秋風」の句

  秋と書きちよつと外見て風と書く  上 ...

第三十九夜 倉田紘文の「秋の灯」の句

  秋の灯にひらがなばかり母の文  倉田 ...

第三十八夜 高野素十の「雪片」の句

  雪片のつれ立ちてくる深空かな  高野 ...

第三十七夜 松本たかしの「花月夜」の句

  チチポポと鼓打たうよ花月夜  松本た ...

第三十六夜 斎藤夏風の「青邨忌」の句

  青邨忌冬の挨拶はじまりぬ  斎藤夏風 ...

第三十五夜 山口青邨の「冬木桜」の句

  見てあれば冬木桜の花咲くよ  山口青 ...

第三十四夜 野沢凡兆の「雪」の句

  ながながと川一筋や雪の原  野沢凡兆 ...

第三十三夜 久保田万太郎の「竹馬」の句

  竹馬やいろはにほへとちりぢりに  久 ...

第三十二夜 楠本憲吉の「冬の月」の句

  酔えば酔語いよいよ尖る冬の月  楠本 ...

第三十一夜 石島雉子郎の「凧」の句

  旅人や泣く子に凧を揚げてやる  石島 ...

第三十夜 細見綾子の「寒卵」の句

  寒卵二つ置きたり相寄らず  細見綾子 ...

第二十八夜 種子島七海の「いちょう」の句

  いちょうが黄色いかおしてあはははは  ...

第二十七夜 中村苑子の「雪」の句

  音なく白く重く冷たく雪降る闇  中村 ...

第二十六夜 今瀬剛一の「凍滝」の句

  しつかりと見ておけと滝凍りけり  今 ...

第二十五夜 石田勝彦の「ぺんぺん草」の句

  死ねといふ風のぺんぺん草がいふ  石 ...

第二十四夜 山崎ひさをの「毛糸」の句

  子の両手よりの無限の毛糸まく  山崎 ...

第二十三夜 中原道夫の「屏風」の句

  屏風絵の鷹が余白を窺へり  『蕩児』 ...

第二十二夜 日野草城「ところてん」の句

  ところてん煙の如く沈み居り  日野草 ...

第二十一夜 上田五千石の「虎落笛」の句

  もがり笛風の又三郎やあーい  上田五 ...

第二十夜 武原はんの「落葉」の句

  見うしなふ落葉の中の紅葉かな  武原 ...

第十九夜 清崎敏郎の「枯芝」の句

  枯芝の人影が去り夕日去り  『安房上 ...

第十八夜 飴山實の「時雨」の句

  うつくしきあぎととあへり能登時雨   ...

第十七夜 芝不器男の「寒鴉」の句

  寒鴉己が影の上におりたちぬ  芝 不 ...

第十六夜 上野泰の「風邪」の句

  風邪の子の電気暗いの明るいの  上野 ...

第十五夜 村上鬼城の「蝌蚪」の句

  川底に蝌蚪の大国ありにけり  村上鬼 ...

第十四夜 平畑静塔の「かなぶん=金亀子」の句

  死にて生きてかなぶんぶんが高く去る  ...

第十三夜 角川春樹の「冬桜」の句

 小石川後楽園の入口近くに冬桜があった。 ...

第十二夜 石井とし夫の「鳰」の句

  大いなる沼見せにゆく子づれ鳰  石井 ...

第十一夜 染谷まやの「青りんご」の句

    青りんご大人になるにはおこらなき ...

第十夜 辻桃子の「露」の俳句

  芋の露ころげるときを待ちてをり  辻 ...

第九夜 杉田久女の「足袋」の句

 足袋つぐやノラともならず教師妻  杉田 ...

第八夜 星野立子の「落葉」の句

  赤き独楽まはり澄みたる落葉かな  星 ...

第七夜 高橋睦郎の「古暦」の句

  むらぎもの色に燃えけり古暦  高橋睦 ...

第六夜  夏目漱石の「霧」の句

  霧黄なる市に動くや影法師  夏目漱石 ...

第五夜 飯田蛇笏の「芒」の句   

  をりとりてはらりとおもきすすゝきかな ...

第四夜 富安風生の「木の実」の句

  よろこべばしきりに落つる木の実かな  ...

第三夜 横山白虹の「ラグビー」の句

  ラガー等のそのかちうたのみじかけれ  ...

第二夜 深見けん二の「敗荷」の句

11/11   ふれ合はずして敗荷の音を ...

第一夜 高浜虚子の「秋の空」の句

 句日記があり作品には日付が付してある高 ...

千夜千句 その前夜

 一日一句の鑑賞を千夜続けるという試みを ...