コンテンツへスキップ
Miho Haiku Note
俳人あらきみほの俳句Note
  • 千夢千句
  • 千夜千句
  • あしたの風
  • diary
    • portfolio
    • essay(haiku)
    • haiku(miho)
    • works
    • list
  • about

カテゴリー: essay(haiku)

千夜千句

第六百四十六夜 高浜虚子の「流星」の句

Posted on 2021年8月20日 by mihohaiku

 小学校時代からの友人・知ちゃんは、高校1年の春休み、当時、お兄さんの東工大の山小屋のあるスキー場に誘ってくれた。吾妻郡嬬恋村の旧鹿沢温泉スキー場(現在は北軽井沢スキー場)で、私はいくつかの初体験をした。    1つ目は...

千夜千句

第六百四十五夜 清崎敏郎の「天の川」の句

Posted on 2021年8月19日 by mihohaiku

 わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風を食べ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。  またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗...

千夜千句

第六百四十四夜 高浜虚子の「貴船の芒」の句

Posted on 2021年8月18日 by mihohaiku

   石仏のあたり     堀 辰雄      --そんな笹むらのなかの何でもない石仏だが、その村でひと夏を過ごしているうちに、いつかその石仏のあるあたりが、それまで一度もそういったものに心を寄せたことのない私にも、その...

千夜千句

第六百四十三夜 栗島弘の「夏葱」の句

Posted on 2021年8月17日 by mihohaiku

 栗島弘さんを知ったのは、この8月の初め頃。深見けん二先生の「花鳥来」にともに所属している浦部熾さんからのハガキに書かれた作品1句がきっかけであった。栗島弘さんは黒田杏子先生の「藍生」の会員であり、浦部熾さんも「藍生」の...

千夜千句

第六百四十二夜 山口誓子の「大文字」の句

Posted on 2021年8月17日 by mihohaiku

 もう50年も前になる。中学校の夏季学校で、箱根の強羅に一泊したことがあった。すっかり忘れていたが、大文字焼きが行なわれる山の名は、大文字山(明星ケ岳)という。私たちが見たのは、16日の夜の大文字焼きではなく、法被姿の男...

千夜千句

第六百四十一夜 松尾芭蕉の「玉祭」の句

Posted on 2021年8月16日 by mihohaiku

 今日8月15日は、盂蘭盆会(お盆)の中日である。私の夫の家は熱心な浄土真宗の信者で、私よりも夫の方が仏事のことはきちんと手配してくれる。  私は、小学校からプロテスタントの井草教会に通い、青山学院高等部では、毎日30分...

千夜千句

第六百四十夜 山口誓子の「秋の雨」の句

Posted on 2021年8月14日 by mihohaiku

 線状降水帯(せんじょうこうすいたい)は、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群(せきらんうんぐん)によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞(ていたい)することで作り出される...

千夜千句

第六百三十九夜 芝不器男の「夜雨の葛」の句

Posted on 2021年8月13日 by mihohaiku

 葛の花の短歌といえば、釈迢空の「葛の花踏みしだかれて色あたらし この山道を行きし人あり」がある。釈迢空の本名は折口信夫。民俗学、国文学に多大な業績を残している。この短歌も、その民俗学に裏付けられた独自の歌風である。  ...

千夜千句

第六百三十八夜 内藤吐天の「鰯雲」の句

Posted on 2021年8月12日 by mihohaiku

 鰯雲は、一面見渡すことのできるような、広い場所で見上げるのが好きである。例えば、ハイウェイを走っている時、太平洋の海を眺める時など、大空いっぱいに白い小石が散らばっているようであり、やわらかな白い綿毛が浮かんでいるよう...

千夜千句

第六百三十七夜 深見けん二の「花火」の句

Posted on 2021年8月11日 by mihohaiku

 「前畑ガンバレ」は、私が、昭和20(1945)年に生まれたときより6年前の1939年8月11日に行われたベルリンオリンピックの女子200メートル平泳ぎで優勝した前畑秀子のことである。ゲネンゲル選手とデッドヒートを最後ま...

千夜千句

第六百三十六夜 杉田久女の「朝顔」の句

Posted on 2021年8月10日 by mihohaiku

   一輪の朝顔             岡倉覚三    花物語は尽きないが、もう一つだけ語ることにしよう。十六世紀には、朝顔はまだわれわれには珍しかった。利休は庭全体にそれを植えさせて、丹精こめて培養した。利休の朝顔の...

千夜千句

第六百三十五夜 下村ひろしの「原爆忌」の句

Posted on 2021年8月9日 by mihohaiku

 今日、8月9日は長崎原爆記念日である。午前11時02分の黙祷にテレビを見ながら手を合わせた。その後ネットで検索すると、朝日新聞DIGITAL「ナガサキ・フィルムの記憶」の写真と出合った。    もう50年前、私が3年間...

千夜千句

第六百三十四夜 加藤楸邨の「蟷螂」の句

Posted on 2021年8月8日 by mihohaiku

 石神井公園の近くに住んでいた頃のことだ。夕方になると、子どもは何やかや手に掴んで帰ってくる。その日は、3センチほどの白い泡の塊のついた小枝であった。初めて見るもので、美しい塊なので、玄関の靴箱の上にガラス瓶も置いて挿し...

千夜千句

第六百三十三夜 松本たかしの「今朝の秋」

Posted on 2021年8月7日 by mihohaiku

 令和3年の立秋は、今日の8月7日だが、だいたい、8月7日か8日頃である。  古今集に藤原敏行の〈秋来ぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる〉があるように、土用が明けて、まだ暑い盛りだが、風の音にももう秋...

千夜千句

第六百三十二夜 竹下陶子の「原爆忌」の句

Posted on 2021年8月6日 by mihohaiku

 後になれば、早くしておけばよかった、止めておけばよかったという経験は誰にも、幾らでもあるだろう。  今日、76年前の令和3年8月6日は、広島に原爆が落とされた日。  そして原爆が広島に落ちる前の昭和20年7月26日には...

千夜千句

第六百三十一夜 原石鼎の「夜の秋」の句

Posted on 2021年8月5日 by mihohaiku

 夏の季語「夜の秋」は、秋の季語「秋の夜」とは違う。夏も終わりになると、夜は涼味が増し、虫の音も聞こえはじめて、秋のように感じることを言うもので、俳人が生み出した季語なのである。    俳句では、令和3年で言えば、8月7...

千夜千句

第六百三十夜 与謝蕪村の「草いきれ」の句

Posted on 2021年8月4日 by mihohaiku

 「草いきれ」とは、夏草の叢が、炎日に灼かれて、むせるような匂いと湿気とを発するのをいう。「草いきり」「草の息」とも言い、「いきれ」とは、蒸されるような熱気である。  「草いきれ」または「草いきり」などとして、江戸時代の...

千夜千句

第六百二十九夜 山口青邨の「桜病葉」の句

Posted on 2021年8月3日 by mihohaiku

 8時頃、焼きたてのパンを買いに取手に向かった。守谷市から国道を東に向かう道だ。桜並木があるところ、銀杏並木があるところ、15キロの国道を30分ほど走るのは楽しい。    桜並木は、7月くらいから黄色い葉が混ざっている。...

千夜千句

第六百二十八夜 吉井まさ江の「秋の水」の句

Posted on 2021年8月2日 by mihohaiku

 吉井まさ江さんは、平成3年にNHK光が丘俳句教室に入会し、深見けん二先生に師事。斎藤夏風先生の「屋根」に入会。平成6年に「花鳥来」に入会され、現在は斎藤夏風先生没後を継いだ染谷秀雄氏の「秀」の同人である。  「花鳥来」...

千夜千句

第六百二十七夜 与謝蕪村の「涼しさや」の句

Posted on 2021年8月1日 by mihohaiku

    ア、秋         太宰 治  秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル、と書いてある。  夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、人は、炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。耳を澄まして注意をしている...

千夜千句

第六百二十六夜 高柳重信の「虹の絶巓」の句

Posted on 2021年7月31日 by mihohaiku

 高浜虚子の小説に「虹」がある。俳句の弟子でもある森田愛子が病気になって母の住む福井県三国へ戻っていた。虚子は、「ホトトギス」六百号の記念大会に地方を回っていたが、その途次、見舞い方々愛子居に立ち寄った。師・虚子にむかう...

千夜千句

第六百二十五夜 原石鼎の「落し文」の句

Posted on 2021年7月30日 by mihohaiku

 2020年の8月、長崎県島原の夫の生地を娘と訪ねたときのこと。夫の妹夫婦の案内で島原城を囲むように武家屋敷が並び、今も住んでいる屋敷もあった。  島原城を築いたのは有馬晴信の後の松倉重政で、戦にも民にとってもよく考えら...

千夜千句

第六百二十四夜 山口誓子の「夕焼けて」の句

Posted on 2021年7月29日 by mihohaiku

   名優の台詞       宇野信夫  六代目菊五郎の亡くなる3、4日前、元の支配人の牧野という老人が見舞いに来た。見ると、六代目はもう口をきくこともできない。牧野老人は六代目の手をとって、思わず声をあげて泣いてしまう...

千夜千句

第六百二十三夜 今瀬剛一の「サングラス」の句

Posted on 2021年7月28日 by mihohaiku

 今、オリンピック「東京2020」の真っ最中。卓球の水谷隼(みずたに・じゅん)と伊藤美誠(いとう・みま)選手の混合ダブルスで金メダルを獲った試合を観たときに、水谷隼のサングラスに注目した。まず、室内競技なのに何故サングラ...

千夜千句

第六百二十二夜 泉幸子さんの「誰かがゐる泉」の句

Posted on 2021年7月27日 by mihohaiku

 真夏の暑さのつづく頃になると、泉幸子さんのことを思い出す。数日前のことだ、私の目に、書棚の句文集『安らけし』が飛び込んできた。そうだった。  今日は平成25年(2013年)7月27日に67歳で亡くなられた泉幸子さんの命...

千夜千句

第六百二十一夜 松尾芭蕉の「雲の峰」の句

Posted on 2021年7月26日 by mihohaiku

 今日はポツダム宣言記念日。1945年7月26日の「ポツダム会議」において、大日本帝国に対して発した13条から成る降伏勧告の宣言。8月10日、大日本帝国は宣言の受諾を連合国側へ伝達。15日、玉音放送により太平洋戦争終結を...

千夜千句

第六百二十夜 林原耒井の「鈴虫」の句

Posted on 2021年7月25日 by mihohaiku

   夏                寺田寅彦    少年時代に昆虫標本の採集をしたことがある。夏休みは標本採集の書きいれ時なので、毎日捕虫網を肩にして旧城址の公園に出かけたものである。南国の炎天に蒸された樹林は「小さ...

千夜千句

第六百十九夜 高浜虚子の「夏帽振る」の句

Posted on 2021年7月24日 by mihohaiku

 外国映画に出てくる帽子をかぶった男性や女性たちのなんという素敵さ。アラン・ドロンが鏡に向かって、いちぶの隙もなく帽子の微調整をしていた映画のタイトルは何だっただろう。    日本人の帽子の歴史は西洋と比べれば遥かに短い...

千夜千句

第六百十八夜 山口誓子の「プール」の句

Posted on 2021年7月23日 by mihohaiku

 2021年の休日カレンダーは、東京オリンピック開催のため、「海の日」は7月22日、「スポーツの日」は7月23日、「山の日」は8月8日に移動となり、本日7月23日は、本来は10月11日であった「スポーツの日」が、前倒しと...

千夜千句

第六百十七夜 吉野義子の「浴衣」の句

Posted on 2021年7月23日 by mihohaiku

 今日は「下駄の日」。田捨女(おくせんぼん)でん・すてじょ)の〈雪の朝二の字二の字の下駄のあと〉の句を思い出した。  昨日は、BSテレビの番組で桐下駄を採り上げていた。私は和服を着ないので詳しくはないが、番組の桐下駄はジ...

千夜千句

第六百十六夜 相生垣瓜人の「風死す」の句

Posted on 2021年7月21日 by mihohaiku

 例句にはどんなものがあるか、探している間に気づいたことがあった。「風死す」を季題としていない歳時記や季寄せが多かったことだ。  「風死す」は、夏の盛りの中、風が少しでも吹けば心地良いものだが、風がぴたりと止むと、耐えら...

千夜千句

第六百十五夜 あらきみほの「月下美人」の句

Posted on 2021年7月20日 by mihohaiku

 アポロ11号は1969年7月16日にケネディ宇宙センターから打ち上げられた。アポロ計画で5番目の有人ミッションで、人類最初の有人月着陸ミッション。アームストロング船長は、アポロの着陸地点を「静かの海基地(Tranqui...

千夜千句

第六百十四夜 青木月斗の「雹(ひょう)の句

Posted on 2021年7月19日 by mihohaiku

 昨日の、NHK日曜美術館で「ホリヒロシの世界」を観た。最初にホリ・ヒロシの舞台を観に行ったのは平成時代の初め頃だから30年近く前になる。ご一緒したのは、折々に新しい世界を覗かせてくれる大先輩の方。  ホリ・ヒロシは昭和...

千夜千句

第六百十三夜 松本たかしの「羅(うすもの)」の句

Posted on 2021年7月18日 by mihohaiku

   心の方向を静かに顧みよ     佐伯泉澄      愚においては毒となり、智においては薬となる。   かるがゆえに「よく迷い、またよく悟る」という。     何年も誤って使うと毒となって、自分も他人も傷つける働きを...

千夜千句

第六百十二夜 高野素十の「てんたう虫」の句

Posted on 2021年7月17日 by mihohaiku

 てんとう虫を天道虫と表記するが、「天道とは太陽や天の神、天の道、天の理」などの意味があり、てんとう虫は太陽神の使いとして、これから起こる幸運など天からのメッセージを運ぶために、目の前に現れたりすることがあるいう。  子...

千夜千句

第六百十一夜 角川源義の「出雲の雷」の句

Posted on 2021年7月16日 by mihohaiku

 今日7月16日は、関東地方でも梅雨明け宣言となった。なかなかの荒梅雨で、豪雨、雷雨、雷光と、激しい天候であったが、いつまで続くのかなあ、と思っていたら、「梅雨明け宣言が出たー!」    今宵は、季題「雷」の作品を見てゆ...

千夜千句

第六百十夜 川端茅舎の「向日葵の目」の句

Posted on 2021年7月15日 by mihohaiku

 1970年9月に日本で初公開されたイタリア映画「ひまわり」を思い出した。年子が生まれたばかりであったが、私の映画好きを知っている母は子守りと留守番を買って出てくれた。最近はテレビで観てしまうが、映画は映画館の大スクリー...

千夜千句

第六百九夜 福田蓼汀の「ダリア大輪」の句

Posted on 2021年7月14日 by mihohaiku

 新宿京王ホテルで、友人と展覧会を観た後のホテル内をぶらぶら歩きながらフラワーショップを覗いた時、ダリアに出合った。今まで一度も見たことがないほどの、大きな大きな白いダリアであった。それ以来、花束を差し上げる時には、大き...

千夜千句

第六百八夜 下田実花の「ソーダ水」の句

Posted on 2021年7月13日 by mihohaiku

 ソーダ水やラムネは大正時代には既に飲まれていたという。コーラが若者の飲み物として最初に現れたのは、戦前のアメリカ合衆国であったが、日本では、昭和35年(1960)」の頃にコカ・コーラブームがはじまったという。昭和20年...

千夜千句

第六百七夜 皿井旭川の「蜘蛛のいきどおり」の句

Posted on 2021年7月11日 by mihohaiku

 今日の午後、茨城県南部から千葉県北西部にかけて、激しい雷、雷光、豪雨が2時間ほどつづいたろうか。やりかけていた仕事は中断しテレビも消して、夫も私も、東南側から西側の窓のカーテンを全開にして、眺めていた。犬のノエルは玄関...

千夜千句

第六百六夜 深見けん二の「四万六千日」の句

Posted on 2021年7月10日 by mihohaiku

 7月の9日、10日は東京浅草観音の縁日で、境内に青鬼灯を商う市が立つ。これが鬼灯市で、買い求めた鬼灯の鉢を提げて歩く風情は捨てがたい。この日にお参りすると一日で四万六千日分の御利益があるといい、参詣人で賑わう。  元は...

千夜千句

第六百五夜 高野素十の「百合の前」の句

Posted on 2021年7月9日 by mihohaiku

 もう20年ほど前になるが、真夜中に東京練馬を出発して東北道を走り、福島を過ぎてしばらくゆくと、確かハイウェイの車線は2車線に減っていたと思う。中尊寺へ近くなり、夜も白みはじめると、東北道の脇に植えられたものであろうか百...

千夜千句

第六百四夜 松本たかしの「桜貝」の句

Posted on 2021年7月8日 by mihohaiku

 真夏の浜辺ではなく、たとえば5月の頃の浜辺へ行くと、私たち以外には人っ子一人いないことがある。ドライブも早朝に目的地に着くように走るので、まだ誰も踏んでいない砂浜を歩くことになる。    フランスの詩人ジャン・コクトー...

千夜千句

第六百三夜 松本たかしの「金魚大輪」の句

Posted on 2021年7月7日 by mihohaiku

 今日7月7日は七夕の日。俳句の季題では陰暦にしたがって8月7日に祭として行われるが、子が幼稚園や小学校の頃には、太陽暦にしたがって暦どおりの7月7日に行われた。学校行事でも夏休み前の楽しい行事であったが、わが家では、元...

千夜千句

第六百二夜 山口青邨の「玉葱」の句

Posted on 2021年7月6日 by mihohaiku

 7月6日は、サラダ記念日。歌人俵万智(たわら・まち)の第1歌集『サラダ記念日』は300万部の大ベストセラー。タイトルになった作品は、「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」である。  こうした記念日は...

千夜千句

第六百一夜 飯島晴子の「赫い梨」の句

Posted on 2021年7月5日 by mihohaiku

 日本の現代美術家であり世界に活躍する芸術家である宮島達男さんが、なんと、私の住む茨城県守谷市の住人であることを知って10年ほどになる。守谷市の友人がある時、宮島達男展に案内してくれた。どこの美術館だったか或いは自宅の展...

千夜千句

第六百夜 川端茅舎の「朴散華」の句

Posted on 2021年7月4日 by mihohaiku

 川端茅舎は1897(明治30)年東京日本橋の生まれ。画家の川端龍子は12歳上の異母兄である。当初は医学を目指していた茅舎は、大正4年、進学を諦めて藤島武二絵画研究所に通いはじめる。後、岸田劉生に師事した。  俳句は、大...

千夜千句

第五百九十九夜 松本たかしの「睡蓮」の句

Posted on 2021年7月3日 by mihohaiku

 昨夜書いた石神井公園の睡蓮は、私たちが東京の練馬区に住んでいた頃で、30年近く前に書いたものである。当時は、石神井公園の三宝寺池の西側の岸辺に沿ってまあるく睡蓮の座ができていた。最近の様子をネットで検索してみると、現在...

千夜千句

第五百九十八夜 あらきみほの「睡蓮」の句

Posted on 2021年7月2日 by mihohaiku

 今宵は、かつて書いたつれづれ俳句から「睡蓮に思う」を見ていただくことにする。 つれづれ俳句 睡蓮に想う  六月のある日曜日、そろそろかなと夫を誘って、石神井公園へ睡蓮の花を見に出かけた。睡蓮は別名未草(ひつじぐさ)とも...

千夜千句

第五百九十七夜 高浜虚子の「夏山」の句

Posted on 2021年7月1日 by mihohaiku

 7月1日は「山開(やまびらき)」の日。去年はコロナの影響で行われなかった富士山の山開が、山梨県側で早朝の午前3時に行われたというニュースが流れた。7月1日から9月10日までの夏山シーズン中に、入口や5合目、山小屋などが...

千夜千句

第五百九十六夜 深見けん二の「茅の輪」の句

Posted on 2021年6月30日 by mihohaiku

 6月30日は夏越の祓の日。深見けん二先生の龍子奥様は何かの折に、可愛らしいプレゼントをくださる。その1つに茅の輪の置物があった。  プロテスタント育ちということもあって、私は仏教にかなり疎いのだが、俳句を志すのであれば...

千夜千句

第五百九十五夜 高浜虚子の「麦笛」の句

Posted on 2021年6月29日 by mihohaiku

 草矢も、草笛や麦笛も、小学校の頃に遊んだ記憶がある。当時住んでいた杉並区は東京でも郊外で、道路がアスファルトになったのは大部後のことで、水田があり麦畑があり、森や林があり、野原があり小川の流れもあった。    子どもの...

千夜千句

第五百九十四夜 島津 亮の「蚕豆むく」の句

Posted on 2021年6月28日 by mihohaiku

   夏の畑仕事               徳富蘆花      空ではまだ雲雀(ひばり)が根気よく鳴いて居る。村の木立の中では、何時の間にか栗の花が咲いて居る。田圃の小川では、葭切(よしきり)が口やかましく終日騒いで居...

千夜千句

第五百九十三夜 一ノ木文子さんの「夕焼のおとしもの」の句

Posted on 2021年6月27日 by mihohaiku

 「ゆうやけこやけで ひがくれて やまのおてらの かねがなる お―ててつないで みなかえろ からすといっしょに かえりましょう」と、歌っていた頃がなつかしい。    夕焼がこれほど好きになったのは、東京から利根川沿いにあ...

千夜千句

第五百九十二夜 松尾芭蕉の「青葉若葉」の句

Posted on 2021年6月26日 by mihohaiku

 雑木林の木々を見に、桜が散るころから牛久沼公園に出かけている。初夏、すべての木々は新しい葉に覆われる。これが若葉であり新緑であるが、その小さく柔らかい芽ぶきの薄緑から、少しずつ葉は増えてゆき、やがて軽やかに戦ぎだす。 ...

千夜千句

第五百九十一夜 池内友次郎の「梅雨の月」の句

Posted on 2021年6月25日 by mihohaiku

 昨夜6月24日の夜9時の犬の散歩に出ると、いつもの細道の正面にまん丸の月が出ていた。これはもう満月! と思いながら、その後は黒雲に隠れたりまた現れたりする月下のいつものコースをぽくぽく歩いた。  家に帰って、ネットで調...

千夜千句

第五百九十夜 深見けん二の「青林檎」の句

Posted on 2021年6月24日 by mihohaiku

 青林檎とは、りんごを未熟なまだ青い状態で収穫したもの。 または、熟しても青や緑のまま赤くならないりんごの品種をいう。  本日書こうとしている「青林檎」は、「花鳥来」主宰の深見けん二が、10人ほどのメンバーで互いに切磋琢...

千夜千句

第五百八十九夜 深見けん二の「デイゴの花」の句

Posted on 2021年6月23日 by mihohaiku

 今日は、沖縄慰霊の日。  昭和20年(1945)、太平洋戦争では「国内最大の地上戦」と呼ばれる沖縄戦の戦場となった。米軍は4月1日に沖縄本島の読谷村の海岸に上陸し、本島の北半分を制圧し、日本軍は米軍の総攻撃を受け南部に...

千夜千句

第五百八十八夜 高木晴子の「あぢさゐ」の句

Posted on 2021年6月22日 by mihohaiku

 「長崎は今日も雨だった」という、前川清&クールファイブの歌謡曲がある。私が3年間住んだ長崎は、それほど、雨の多い街であったこと、勤務していた活水高等学校の近くの松山町には広々とした平和記念公園があり、長崎市民の平和への...

千夜千句

第五百八十七夜 山田凡二の「夏至の日」の句

Posted on 2021年6月21日 by mihohaiku

 令和3年6月21日は夏至。「夏至」という言葉は、平安時代に古来中国から伝わった暦「二十四節気」の夏の節気の1つで、「1年の中で昼の長さがもっとも長く、夜の長さが一番短い日である。  国立天文台が出している2021年夏至...

千夜千句

第五百八十六夜 有働亨の「父の日」の句

Posted on 2021年6月20日 by mihohaiku

 2021年の「父の日」は、6月20日。毎年第3日曜日と決められていて、父に感謝を表す日。アメリカのドッド夫人が5月の第2日曜日の「母の日」にならって、父親に感謝するために白いバラを贈ったのが始まりという。私が「母の日」...

千夜千句

第五百八十五夜 深見けん二の「黴」の句

Posted on 2021年6月19日 by mihohaiku

 関東地方は、6月14日から梅雨入りをした。ほぼ毎日のように1日のどこかで雨が降っている。  台所に黴(かび)が生えている気配はまだないが、自分では能天気な方だと思っているが、ときに鬱陶しい心の黴がじわじわ増えている気配...

千夜千句

第五百八十三夜 中村草田男の「梅雨の夜」の句

Posted on 2021年6月18日 by mihohaiku

 この頃は、1日の中で必ず黒雲がやってきて通り過ぎる時に豪雨が降るが、長雨にはならなくて、洗濯もできるし、犬の散歩にも行ける。今日は午前中に犬のシャンプーをした。先代の黒ラブは乾かす時のドライヤーが苦手だったが、二代目の...

千夜千句

第五百八十二夜 深見けん二の「梅雨深し」の句

Posted on 2021年6月17日 by mihohaiku

 2021年の梅雨入りは、6月14日であった。かなり前から雨催いの日が多く、もう梅雨入りか、今日こそ梅雨入りかと、気象庁の宣言を待っていた。宣言された日は、例年通りの頃であった。    「梅雨」の句を探して深見けん二先生...

千夜千句

第五百八十二夜 長谷川智弥子の「白玉」の句

Posted on 2021年6月16日 by mihohaiku

 平成9年(1997)6月16日は、95歳で亡くなられた住井すゑの忌日である。住井すゑの住む家は牛久沼の丘の上。敷地内には母屋、書斎の他に「抱樸舎」という、かつては住井すゑを中心に学習会が開かれた別棟がある。様々な人たち...

千夜千句

第五百八十一夜 あらきみほの「中尊寺ハス」の句

Posted on 2021年6月15日 by mihohaiku

 平成11年7月17日の朝、電話をいただいた。  「ハスの花が咲きました。明日の早朝が見頃です。まだ、一般の方は誰も見ていません。」  声の主は中尊寺円乗院ご住職の佐々木邦世さんであった。  じつは七月の初めに第1花が咲...

千夜千句

第五百八十夜 逸見京子の「竹散る」の句

Posted on 2021年6月14日 by mihohaiku

 数日前、牛久沼の芋銭居を訪ねた。当時「ホトトギス」の表紙や挿絵に河童を描いた小川芋銭を、高浜虚子は、明治42年の年末の12月12日に訪れていた。『虚子五句集』の詞書を見ると、虚子が門下の俳人たちを実にマメに訪問している...

千夜千句

第五百七十九夜 石田波郷の「栗咲く香」の句

Posted on 2021年6月13日 by mihohaiku

 今日は6月13日、太宰治の忌日で「桜桃忌」という。青森県金木町の資産家に生まれた小説家。代表作は『斜陽』『人間失格』『走れメロス』など。  39年の生涯で5回の自殺未遂、最後は玉川上水で愛人と入水心中。遺体が発見された...

千夜千句

第五百七十八夜 相生垣瓜人の「毛虫」の句

Posted on 2021年6月12日 by mihohaiku

 小学生の頃に住んでいた家は、杉並区下井草で石神井公園にも歩いていける距離であった。我が家はひこばえ幼稚園の門の真ん前で、そこは、幼稚園と井草教会と二つを経営していた。  庭園は樹木が多かったが、とくに大きな栗の木が印象...

千夜千句

第五百七十七夜 嶋田麻紀の「さくらんぼ」の句

Posted on 2021年6月11日 by mihohaiku

 6月11日は「学校図書館の日」である。長崎市の活水高校で英語の講師をしていた頃、クラスを担当していなかったので、空き時間には学校図書館で本を借りて読んでいた。イギリスのチャールズ・ディケンズの小説が全巻揃っていたのを、...

千夜千句

第五百七十六夜 大田邦武の「時の日」の句

Posted on 2021年6月10日 by mihohaiku

 今日は「時の記念日」。あらきみほ編『毎日楽しむ名文 365』蝸牛社刊から仏教学者・鈴木大拙の一文を紹介させていただく。     「刹那」はもうない           鈴木大拙     「時」を刻むと云ふ時計なるものが...

千夜千句

第五百七十五夜 高浜虚子の「月の江口」の句

Posted on 2021年6月9日 by mihohaiku

 『新古今和歌集』(978〜979)に収録の西行法師と遊女妙の贈答歌がある。   天王寺に詣で侍(はべ)りけるに、俄に雨のふりければ、江口に宿を借りけるに、貸し侍らざりければ、よみ侍ける   1・世中をいとふまでこそかた...

千夜千句

第五百七十四夜 津田清子の「虹二重」の句

Posted on 2021年6月8日 by mihohaiku

 春先のこと、黒雲が動き、雷雨となり、あっという間に過ぎ去った夕方、もしかしたら「虹」が見えるかもしれないと、見晴らしのよい通りへ出て、東の空を見た。  「お父さん。虹が出ていますよ―っ!」  「おーっ!」と、間一髪で虹...

千夜千句

第五百七十三夜 高浜虚子の「我生の虹」の句

Posted on 2021年6月7日 by mihohaiku

 虹は好きだ。東京からハイウェイに乗って、国道に出ると当時住んでいた取手市は西から東へ直線を走る。夕方近く通りかかると夕立となりしばらく走ると止んだ。その時だ。前方にふとぶととした虹の懸け橋が現れた。片方の虹の脚は左手の...

千夜千句

第五百七十二夜 高浜虚子の「虹」の句

Posted on 2021年6月6日 by mihohaiku

 虚子の最晩年の弟子である深見けん二先生に出合ったのは偶然であったが、「花鳥来」で虚子研究をする中で、虚子の俳句だけでなく小説も読むようになった。一番に惹かれたのが『虹』。  大学時代、私は友人と金沢旅行をした折に、虚子...

千夜千句

第五百七十一夜 鈴木真砂女の「蛍の夜」の句

Posted on 2021年6月5日 by mihohaiku

 俳句を始めて数年後の6月、どうしても蛍を見たくて蛍の句を作りたくて、誰彼と誘ってみたが、遠方のことでもあるので断られてしまった。あれこれ調べていると、東京椿山荘で「蛍の夕べ」があるという。椿山荘ホテルのレストランでの夕...

千夜千句

第五百七十夜 山口青邨の「新樹」の句

Posted on 2021年6月4日 by mihohaiku

 全ての予感を秘めて鎮もりかえっていた早春が過ぎて、桜の花へ心の高まりを一気に持ってゆき、その慌ただしさも過ぎて、花疲れの中でひと心地などついていると・・・。いつの間にか木々の梢は賑やかになり、いつの間にか少しだけ異なっ...

千夜千句

第五百六十九夜 小林一茶の「引きがへる(蟇)」の句

Posted on 2021年6月3日 by mihohaiku

    サルトルの顔       遠藤周作    哲学者のサルトルは御存知のようにやぶ睨みの小男だった。彼は生涯、そのやぶ睨みの顔でありつづけた。若いときに手術によって眼を治せると医者に言われたが、彼はそれを拒否したとい...

千夜千句

第五百六十八夜 橋本久美の「相撲草」の句

Posted on 2021年6月2日 by mihohaiku

 今宵は、「花鳥来」のお仲間の橋本久美さんの句集『菖蒲吹く』の作品を紹介させていただこう。練馬区光が丘のカルチャーセンターでお会いし、斎藤夏風先生の「屋根」、深見けん二先生の「花鳥来」でご一緒するようになった。だが、句歴...

千夜千句

第五百六十七夜 高浜虚子の「蛇」の句

Posted on 2021年6月1日 by mihohaiku

 蛇は、爬虫綱有鱗目ヘビ亜目に分類される爬虫類の総称。日本では、青大将(アオダイショウ)や赤楝蛇(ヤマカガシ)や縞蛇(シマヘビ)、毒蛇に蝮(マムシ)がいる。  見かけから蛇は好きになるという動物ではない。75年生きてきて...

千夜千句

第五百六十六夜 中嶋鬼谷の「かたつむり」の句

Posted on 2021年5月31日 by mihohaiku

  かたつむり(童謡)    でんでんむしむし かたつむり  おまえのあたまは どこにある     つのだせやりだせ あたまだせ    でんでんむしむし かたつむり  おまえのめだまは どこにある  つのだせやりだせ め...

千夜千句

第五百六十五夜 高浜虚子の「明易」の句

Posted on 2021年5月30日 by mihohaiku

 夏の稽古会が千葉県鹿野山神野寺で行われるようになったのは、「ホトトギス」同人の山口笙堂が神野寺住職になってからである。  そして昭和29年、神野寺での第1回目の夏の稽古会が始まり、昭和33年まで続けられた。  この第1...

千夜千句

第五百六十四夜 正岡子規の「蠅」の句

Posted on 2021年5月29日 by mihohaiku

    東西ほくろ考          堀口九萬一      西洋では「ほくろ」のことをグレン・ド・ボーテ(grain de beaut)と云ふ。翻訳すれば、「美の豆粒」と云ふのである。嗚呼何と美しい名ではないか、「美の...

千夜千句

第五百六十三夜 高浜虚子の「蠅叩」の句

Posted on 2021年5月28日 by mihohaiku

 昔は、たしかに蠅が多かった。蠅避けの品々は蠅叩、天上から提げておく蠅取リボンや蠅取紙、蠅帳という食べ物入れ、食卓に掛けておく折畳式の網などあった。クーラーによって夏でも窓を閉めるので蠅は入らないし、冷蔵庫によって食物に...

千夜千句

第五百六十二夜 富澤赤黄男の「蟻」の句

Posted on 2021年5月27日 by mihohaiku

 童話の「アリとキリギリス」を思い出してみる。  キリギリスが野原で歌をうたっていると、むこうからアリが、ぞろぞろと歩いてくる。「おもたそうに何を運んでいるんだい」、とキリギリスがアリに訊くと、アリは「冬になる前に食べ物...

千夜千句

第五百六十一夜 川崎展宏の「夏の月」の句

Posted on 2021年5月26日 by mihohaiku

 今日は、スーパームーンの満月で皆既月食である。  7年前の2014(平成26)年の皆既月食は、利根川の取手の土手から眺めた。このような時には黒犬オペラを連れていたが、2年前に亡くなっていたので、1人で出かけた。  だが...

千夜千句

第五百六十夜 高浜虚子の「爐(ろ)」の句

Posted on 2021年5月25日 by mihohaiku

 19世紀の終わり頃、日本では江戸時代の終り頃から、世界は帝国主義の時代に入り、イギリスを初めとした列強国はこぞって植民地政策を執りはじめた。  中国と世界の列強国との戦いは長い。日本と中国、日本と朝鮮、日本と世界の列強...

千夜千句

五百五十九夜 高浜虚子の「薄紅葉」の句

Posted on 2021年5月24日 by mihohaiku

 昨日5月23日の日曜日、コロナワクチン1回目の摂取をした。テレビでもネットでもワクチン体験者の声が寄せられていた。注射は大っ嫌いで恐怖症、インフルエンザのワクチンはこれまで受けていない。遠い昔に天然痘のワクチンを受けて...

千夜千句

第五百五十八夜 高浜虚子の「落花生」の句

Posted on 2021年5月23日 by mihohaiku

 今宵も、『五百五十句』の昭和12年より作品を紹介しよう。   落花生喰ひつつ読むや罪と罰  (らっかせい くいつつよむや つみとばつ)  昭和12年10月16日。発行所例会。丸ビル集会室。虚子64歳。「落花生」は兼題で...

千夜千句

第五百五十七夜 高浜虚子の「秋の雨」の句

Posted on 2021年5月22日 by mihohaiku

 今宵も、続けて『五百五十句』の昭和12年の句を紹介してみよう。   屋根裏の窓の女や秋の雨  (やねうらの まどのおんなや あきのあめ)  昭和12年9月10日、銀座探勝会。会場は木挽町三丁目河岸の朝日倶楽部。  虚子...

千夜千句

第五百五十六夜 高浜虚子の「夏山」の句

Posted on 2021年5月21日 by mihohaiku

 今宵は、虚子の『五百五十句』の昭和12年より山中湖で過ごした夏の句を見てみよう。   夏山やよく雲かかりよく晴るる  『五百五十句』  (なつやまや よくくもかかり よくはるる)    昭和12年8月25日、箱根町、箱...

千夜千句

第五百五十五句 長谷川素逝の「麦の月夜」の句

Posted on 2021年5月20日 by mihohaiku

 九州も例年より3週間ほど早く梅雨入りし、東海地方も4日前の5月16日には梅雨入したというニュースがあった。このところの雨勝ちの日々から梅雨入りは間もなくであろう。    その前にどうしても見ておきたい景色が「麦秋」であ...

千夜千句

第五百五十四夜 白石渕路さんの「はななづな」の句

Posted on 2021年5月19日 by mihohaiku

 白石渕路さんが「花鳥来」に入会されたのは平成14年、30歳直前であったという。10年ほどして、渕路さんは葵ちゃんのお母さんになった。たしか、句会で「葵」にするか「楓」にするか迷って皆の意見を訊いていた。  「花鳥来」の...

千夜千句

第五百五十三夜 高浜虚子の「七草」の句

Posted on 2021年5月18日 by mihohaiku

 第2句集『五百五十句』より、贈答句を紹介しよう。  虚子は贈答句の名手といわれる。赤星水竹居が纏めた『虚子俳話録』の中で虚子は、贈答句のむつかしさを次のように述べている。  「先生曰く。   慶弔の句は、なかなか作り難...

千夜千句

第五百五十二夜 高浜虚子の「風花」の句

Posted on 2021年5月17日 by mihohaiku

 虚子の第2句集『五百五十句』より、昭和12年の作品を紹介していこう。  昭和12年には、盧溝橋事件を発端に支那事変(日中戦争)が始まり、ドイツではヒットラー政権下であった。世界中は、第二次世界大戦の大きなうねりに入ろう...

千夜千句

第五百五十一夜 高浜虚子の「雪」の句

Posted on 2021年5月15日 by mihohaiku

 虚子の第2句集『五百五十句』は、昭和11年から15年までの5年間の作品が収められている。昭和11年は91句である。  次の88句目の作品を紹介して、昭和11年は終えることにしよう。  今宵は、「雪」の句である。    ...

千夜千句

第五百五十夜 高浜虚子の「無月」の句

Posted on 2021年5月15日 by mihohaiku

 虚子の第2句集『五百五十句』は、歴史も大きく動き始める「その前夜」のごとく、俳壇においても大きな時代と言えようか。    今宵は、昭和11年の後半の出来事を、作品とともに思い出していこう。      1・欄干によりて無...

千夜千句

第五百四十九夜 高浜虚子の「籐椅子」の句 『五百五十句』

Posted on 2021年5月14日 by mihohaiku

 ブログ「千夜千句」も五百五十回に近づいた。高浜虚子の5句集のタイトルは、『五百句』『五百五十句』『六百句』『六百五十句』『七百五十句』である。このブログが五百回になった時、五百五十回になったら、虚子の句集名にあやかって...

千夜千句

第五百四十八夜 高浜虚子の「薔薇」の句

Posted on 2021年5月14日 by mihohaiku

 茨城県守谷市に越してから、まず夢中になったのは、現在「水海道風土博物館坂野家住宅」となった坂野家住宅と、その当主の自宅の広い雑木林の庭まるごと蔓薔薇が植えられた「坂野ローズガーデン」がある。5年間ほど通い続け、何組もの...

千夜千句

第五百四十七夜 高浜虚子の「白牡丹」の句

Posted on 2021年5月12日 by mihohaiku

 平成26年、茨城県つくば市にある「つくば牡丹園」を訪れた。上野の牡丹園、鎌倉の牡丹園と折々に見ていたが、つくば牡丹園の広大さは見事であった。入口をはいるや見渡す限りの牡丹畑、一回りして丘を下って行きながらも牡丹が咲き、...

投稿ナビゲーション

« 前へ 1 … 4 5 6 … 11 次へ »

■近刊(2019.07.15)

(Kindle版)
虚子俳句研究ノート1 虚子と虚子をめぐる俳人たち: ――花鳥諷詠、客観写生、季題を考える
https://www.amazon.co.jp/dp/B07VBZ3RHM

Kindle版 ¥ 1,000

フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 726 KB
紙の本の長さ: 266 ページ
出版社: 野絵瑠社 (2019/7/15)

■「令和前夜特別句集―平成三十一年間一句集―」



→「令和前夜特別句集―平成三十一年間一句集―」

検索

最近の投稿

  • 遺句集「あらきみほ句集 ガレの壺 / オペラとノエル」 2025年1月20日
  • 千夢千句第1回 「俳壇」2023年12月号「自句自戒」を書かせていただきました 2023年11月20日
  • 次は「千夢千句」を開始します 2023年10月22日
  • 第五十夜 村上春樹の『街とその不確かな壁』を読んで 2023年9月10日
  • 第四十九夜 「雹」の句 2023年7月4日
  • 第四十八夜 「囀りや」の句 2023年6月29日
  • 第四十七夜 「紫陽花(あじさい)」の句 2023年6月29日
  • 第四十六夜 蟇(ヒキガエル)の句 2023年6月23日
  • 第四十五夜 「蚯蚓(みみず)」の頃 2023年6月19日
  • 第四十四夜 椿山荘の「ほうたる」 2023年6月18日
  • 第四十三夜 鈴木すぐるの「立夏」の句 2023年6月15日
  • 第四十二夜 梅雨の句 2023年6月6日
  • 第四十一夜 村上春樹の『街とその不確かな壁』 2023年6月5日
  • 第四十夜 夫の畑のほうれん草 2023年5月16日
  • 第三十九夜 5月14日は・・母の日! 2023年5月14日
  • 第三十八夜 中学校3年 志賀高原での初スキー 2023年5月9日
  • 第三十七夜 子ども俳句 小学校の俳句の授業 2023年5月7日
  • 第三十六夜 妻より林檎うく 中村草田男  2023年5月3日
  • 第三十五夜 ゴールズワージーの『林檎の樹』 2023年4月30日
  • 第三十四夜 百万本清の祝八十寿 2023年4月29日

メタ情報

  • ログイン
  • 投稿フィード
  • コメントフィード
  • WordPress.org
© 2026 Miho Haiku Note
Powered by WordPress | Theme: Graphy by Themegraphy